「倉敷美少女5年生行方不明事件」の版間の差分

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県警は電波が途切れた地点を重点に、17日も捜査員約100人を投入して聞き込み捜査を続ける。
 
県警は電波が途切れた地点を重点に、17日も捜査員約100人を投入して聞き込み捜査を続ける。
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== 倉敷女児「自分好みに育てたかった」長期監禁を計画か ==
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[[岡山県]][[倉敷市]]の小学5年の女児(11)が監禁された事件で、逮捕された岡山市北区の無職・藤原武(49)が自宅のリフォームで防音工事を施した洋室をつくり、そこに女児を監禁していたことがわかった。「自分好みの女性に育てたかった」と供述しているといい、県警は長期の監禁を計画していたとみている。
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県警は2014年7月21日、藤原を監禁で[[岡山地検]]に送検した。藤原は「下校途中の女児に声をかけて誘い、『殺すぞ』と刃物で脅して車で連れ去った」と供述しているという。監禁後は菓子やジュースを女児に与えていたという。
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捜査関係者や工事関係者によると、藤原の自宅のリフォーム工事は2013年10月に始まった。当初は離れをつくる計画だったが、土地の用途制限でリフォームに切り替えた。
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「自宅で[[システムエンジニア]]をしているが、仕事中に騒音が気になるので防音の部屋が欲しい」と説明し、1階の台所を壁で仕切り、新たに洋室を設けることになった。
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洋室の壁には防音効果のある素材を入れた。ピアノの音を遮断できるほどの防音効果があり、「よほど大きな声でないと外には響かない」という。本人の依頼で窓は付けなかった。捜査関係者によると、入り口には外側からしか開けられない鍵が付けられていた。
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== 「数カ月前から女児に目星付けた」犯行示唆するメモや地図押収 ==
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逮捕された自称イラストレーター、藤原武が調べに「数カ月前から女児に目星を付けて連れ去った」と供述していることが分かった。自宅から犯行を示唆するメモや女児宅周辺の住宅地図が押収されていたことも判明。岡山県警倉敷署捜査本部は計画的に女児を狙ったとみて調べている。
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また、藤原が2013年11~12月、女児を監禁していた自宅1階の洋間を約800万円かけて工事していたことも分かった。請け負った岡山市内の工務店などによると、防音構造に改装し、外から施錠できるようにしていた。
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藤原は監禁中、女児の抵抗や逃走を恐れ、人気アニメを見せたり、菓子類を与えたりして懐柔しようとしていたとみられる。
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== 犯人の人物像 ==
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=== 「母親の介護に熱心」藤原容疑者…近隣トラブルも「コミュニケーションを取るのが難しい人」 ===
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「何でこんなことを」。
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監禁容疑で逮捕された藤原武には、介護が必要となった母親を懸命に支えるなど、親孝行な一面もあった。一方で、近所付き合いはほとんどなく、町内会費をめぐるトラブルもあったなど、一部の近隣住民からは距離を置かれていた。
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藤原は[[兵庫県]]内に自宅があり、女児を監禁した[[岡山市]]内の民家は実家だった。同市内の私立高校卒業後は東京都内の私大に進学。数年前に母親の介護のために岡山の実家に戻り、現在は母親が施設に入所したため一人暮らしをしていたという。
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「入院中の母親の衣類を病院や施設に持っていったり、熱心に面倒を見ていた」と証言するのは、近くの自営業の男性(71)。母親のために頻繁に病院に通う姿が印象に残っているといい、「何でこんなことをしたのか」と驚きを隠せない。親族の女性も「性格は優しく、大学も出ているので頭もいい。こんな事件を起こすなんて信じられない」と話した。
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一方、近所付き合いはほとんどなく、近隣住民とのトラブルもあった。近くの男性会社員(39)は昨年、町内会の掃除費2000円を徴収しようとしたが、「母親の介護で週末だけここに来ていて、住んでいない」と拒まれた。説得して何とか支払ってもらったというが、「コミュニケーションを取るのが難しい人だと感じた。見かけは背が高くがっしりした体格。何を考えているのかよく分からず、スイッチが入ったら怖そうに思えた」と振り返る。
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「イラストレーター」という職業を把握していた住民もいなかった。近くの女性(74)は「若いのに仕事をしている様子もなく、どうやって生計を立てているのか不思議だった」。ただ、町内会幹部の男性(71)には、職種は明かさなかったものの「家でもできる仕事をしている」と説明したことがあったという。
  
 
== 類似事件 ==
 
== 類似事件 ==

2015年2月27日 (金) 21:25時点における版

森山 咲良ちゃん

倉敷美少女5年生行方不明事件とは、2014年7月に岡山県倉敷市徳芳、中庄小学校5年森山咲良(さくら)ちゃん(11歳)が行方不明となった事件である。

事件概要

事件現場の地図

岡山県倉敷市で、小学5年生の女子児童が2014年7月14日の午後、小学校を出たあと行方が分からなくなり、警察は事件や事故に巻き込まれた可能性もあるとみて調べている。

岡山県警察本部によりますと、行方が分からなくなっているのは、倉敷市徳芳に住む小学5年生の森山咲良ちゃん(11歳)。咲良ちゃんは14日の午後4時ころ、小学校を1人で出るところを同級生が見ていたが、その後、自宅には戻っておらず、行方が分からなくなっている。

咲良ちゃんは、学校から帰るときに母親に電話で「これから帰る、迎えに来て」と連絡してきた。ふだんは母親が学校まで迎えに行っていたが、14日は迎えに行けなかったので、咲良ちゃんは1人で歩いて帰った。

そして、14日午後6時半ごろ、親から警察に届け出があった。小学校から自宅までは2キロ余り。咲良ちゃんは身長が1メートル50センチくらい、白い半袖のポロシャツに紺色のスカート、白色の靴下とスニーカーを履き、ピンク色のランドセルを背負っていた。

警察は、事件や事故に巻き込まれた可能性もあるとみて調べるとともに、写真を公開して情報提供を呼びかけている。連絡先は岡山県の倉敷警察署、電話番号は086-426-0110。

自宅近くに止まった車に乗る男性と話していた

母親が咲良ちゃんの携帯の位置を全地球測位システム(GPS)で確認したところ、15日午前0時半すぎまでは自宅から学校と反対側約2キロの地域を示し、その後は電源が入っていない状態という。

自宅から約2キロ北の倉敷市下庄、上東地内で反応したため、母親は下庄地区などを捜したが見つからず、午後6時半ごろ110番した。

咲良ちゃんの携帯電話はその後もほぼ同じ位置を示したが、15日午前0時半ごろ電波がつながらなくなった。「電池がなくなったか電源が切られたのかは不明」(県警捜査1課)という。

倉敷署は15日、約100人態勢で学校や自宅、通学路、携帯電話が示した場所周辺を捜索した。16日も同じ範囲を集中的に捜す。

咲良ちゃんの同級生の父親によると、咲良ちゃんが14日午後4~5時くらいに、自宅近くに止まった車に乗る男性と話しているのを、この同級生が目撃しているという。咲良ちゃんは、母親と妹2人の4人暮らしで、近くで祖父母が暮らしている。

中庄小の藤原敏幸校長(59)は16日、同校で記者会見し、「咲良さんは穏やかで素直。飼育係をしていてウサギの世話などの仕事を熱心にしていた」と話した。

自宅近くに不審車2回…母が警察に相談

岡山県倉敷市で行方不明になった市立中庄小5年、森山咲良ちゃんの母親(39)が2014年5月と6月の2回、自宅近くの通学路で車に乗った不審な男と遭遇し、警察に相談していたことが7月16日、県警への取材で分かった。

車は7月14日、咲良ちゃんが最後に目撃された場所に止まっていたのと似た銀色の小型車で、時間帯も同じ下校時刻ごろだった。県警は一連の経緯から、咲良さんが事件に巻き込まれた可能性が高いと判断し、不審車両の絞り込みに全力を挙げる。

母親が不審車を目撃したのは2014年5月上旬と6月上旬。5月には、下校する咲良ちゃんを迎えに出て落ち合った母親が、路上駐車する銀色のコンパクトカーを目撃。車には男が1人で乗っており、不審な様子だったため、不安を感じて警察に相談した。

母親はその後、用心のためGPS(全地球測位システム)機能付きの携帯電話を咲良ちゃんに持たせた。同じ車は6月にも目撃された。

咲良ちゃんが下校したのは2014年7月14日午後4時ごろ。住民らの証言によると、同級生の女子児童が同日午後4時半ごろ、自宅西側約150メートルの路上で、咲良さんが若い男と立ち話をしているのを目撃した。

近くに住む男性によると、男は銀色の小さい車に乗っていたという。男は黒い服で眼鏡をかけていたとの目撃情報もある。別の同級生の児童も同時刻ごろ、咲良さんが立ち話をしていたのを見た。父親によると、児童は「車の横で知らない男と立ち話をしていた。車は銀色で小型だった」と話しているという。

一方、咲良ちゃんの携帯電話は翌15日の午前0時40~45分ごろ、通信できなくなった。同じタイプの携帯電話を扱う販売店によると、こうした携帯電話は400時間以上の待ち受け時間があるうえ、電池の残量が減ると自動的に保護者にメールを送信する機能を備えている。

また、電源ボタンでスイッチを切っても、GPSによる位置確認は可能。更に電池のふたは専用工具がないと取り外せない構造になっている。いずれの機能も、連れ去りなどに対応する備えだ。

地元の携帯電話販売店員は「何の連絡もなく通信できなくなったとすると、電池切れなどではなく、電波の全く入らない場所に入って基地局との通信が途切れたか、電話を壊されるなどした可能性が高い」と話す。

県警は電波が途切れた地点を重点に、17日も捜査員約100人を投入して聞き込み捜査を続ける。

倉敷女児「自分好みに育てたかった」長期監禁を計画か

岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)が監禁された事件で、逮捕された岡山市北区の無職・藤原武(49)が自宅のリフォームで防音工事を施した洋室をつくり、そこに女児を監禁していたことがわかった。「自分好みの女性に育てたかった」と供述しているといい、県警は長期の監禁を計画していたとみている。

県警は2014年7月21日、藤原を監禁で岡山地検に送検した。藤原は「下校途中の女児に声をかけて誘い、『殺すぞ』と刃物で脅して車で連れ去った」と供述しているという。監禁後は菓子やジュースを女児に与えていたという。

捜査関係者や工事関係者によると、藤原の自宅のリフォーム工事は2013年10月に始まった。当初は離れをつくる計画だったが、土地の用途制限でリフォームに切り替えた。

「自宅でシステムエンジニアをしているが、仕事中に騒音が気になるので防音の部屋が欲しい」と説明し、1階の台所を壁で仕切り、新たに洋室を設けることになった。

洋室の壁には防音効果のある素材を入れた。ピアノの音を遮断できるほどの防音効果があり、「よほど大きな声でないと外には響かない」という。本人の依頼で窓は付けなかった。捜査関係者によると、入り口には外側からしか開けられない鍵が付けられていた。

「数カ月前から女児に目星付けた」犯行示唆するメモや地図押収

逮捕された自称イラストレーター、藤原武が調べに「数カ月前から女児に目星を付けて連れ去った」と供述していることが分かった。自宅から犯行を示唆するメモや女児宅周辺の住宅地図が押収されていたことも判明。岡山県警倉敷署捜査本部は計画的に女児を狙ったとみて調べている。

また、藤原が2013年11~12月、女児を監禁していた自宅1階の洋間を約800万円かけて工事していたことも分かった。請け負った岡山市内の工務店などによると、防音構造に改装し、外から施錠できるようにしていた。

藤原は監禁中、女児の抵抗や逃走を恐れ、人気アニメを見せたり、菓子類を与えたりして懐柔しようとしていたとみられる。

犯人の人物像

「母親の介護に熱心」藤原容疑者…近隣トラブルも「コミュニケーションを取るのが難しい人」

「何でこんなことを」。

監禁容疑で逮捕された藤原武には、介護が必要となった母親を懸命に支えるなど、親孝行な一面もあった。一方で、近所付き合いはほとんどなく、町内会費をめぐるトラブルもあったなど、一部の近隣住民からは距離を置かれていた。

藤原は兵庫県内に自宅があり、女児を監禁した岡山市内の民家は実家だった。同市内の私立高校卒業後は東京都内の私大に進学。数年前に母親の介護のために岡山の実家に戻り、現在は母親が施設に入所したため一人暮らしをしていたという。

「入院中の母親の衣類を病院や施設に持っていったり、熱心に面倒を見ていた」と証言するのは、近くの自営業の男性(71)。母親のために頻繁に病院に通う姿が印象に残っているといい、「何でこんなことをしたのか」と驚きを隠せない。親族の女性も「性格は優しく、大学も出ているので頭もいい。こんな事件を起こすなんて信じられない」と話した。

一方、近所付き合いはほとんどなく、近隣住民とのトラブルもあった。近くの男性会社員(39)は昨年、町内会の掃除費2000円を徴収しようとしたが、「母親の介護で週末だけここに来ていて、住んでいない」と拒まれた。説得して何とか支払ってもらったというが、「コミュニケーションを取るのが難しい人だと感じた。見かけは背が高くがっしりした体格。何を考えているのかよく分からず、スイッチが入ったら怖そうに思えた」と振り返る。

「イラストレーター」という職業を把握していた住民もいなかった。近くの女性(74)は「若いのに仕事をしている様子もなく、どうやって生計を立てているのか不思議だった」。ただ、町内会幹部の男性(71)には、職種は明かさなかったものの「家でもできる仕事をしている」と説明したことがあったという。

類似事件