水戸線

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水戸線

水戸線(みとせん)は、栃木県小山市小山駅茨城県笠間市友部駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)である。

概要

東北本線宇都宮線)と常磐線を結び、北関東を横断する路線の一つ。小山駅構内以外は、常磐線と同様に交流電化されているが、小山駅構内では直流電化である。このため、運用される車両は交流・直流の両電源に対応した車両に限られている。

東京近郊区間に含まれており、全駅でSuicaおよびこれと相互利用可能な乗車カードが利用可能となっている。

路線データ

小山駅はJR東日本大宮支社、小田林駅 - 友部駅間はJR東日本水戸支社の管轄である。

運転形態

全列車が普通列車で、毎時1 - 2本程度の運行である。大半は線内折り返しと常磐線水戸勝田発着の列車で、ほかは小山 - 下館間の区間運転と常磐線高萩いわき発着がある。かつては一部の列車が小山より両毛線桐生まで乗り入れていた。

列車は2007年3月17日までは朝夕の一部に7両編成で運転されていた列車があったが、同年3月18日のダイヤ改正後は4両編成または5両編成で運転される。また、早朝・夜間の一部普通列車は小田林駅東結城駅を通過する。

国鉄時代は急行「つくばね」が上野駅 - 水戸駅勝田駅および真岡駅間を水戸線経由で運行されていた。

臨時列車

笠間deおさんぽ号
笠間市で開催される焼き物市などのために上野駅から常磐線友部駅経由で笠間駅まで運転される臨時快速列車。詳細は列車記事参照。
お座敷ときわ路号
浦和駅発・いわき駅行の臨時列車。485系改造のジョイフルトレインリゾートエクスプレスゆう」で運転される。
ぶらり日光号・日光おさんぽ号
いわき駅発・日光駅行の臨時列車。には「日光おさんぽ号」が、には「ぶらり日光号」がそれぞれJR東日本水戸支社の特急用485系6両を使って運転される。座席は全車指定席。しかし、2008年7月5日・7月12日は「日光おさんぽ号」ではなく「ぶらり日光号」で運転された。
ぶらりお座敷日光号
いわき駅発・日光駅行きの臨時列車。485系「リゾートエクスプレスゆう」で運転される。
足利大藤まつり号
いわき駅発桐生駅行の臨時列車でJR東日本水戸支社の特急用485系6両を使って運転される。以前は大津港駅高萩駅始発で運転されていた。
ぶらり那須高原号
いわき駅発黒磯駅行の臨時列車でJR東日本水戸支社の特急用485系4両を使って運転される。座席は全車指定席。
ぶらり桐生号
いわき駅発桐生駅行の臨時列車。485系6両で運転される。以前は「ぶらり両毛号」・「佐野アウトレット号」として運転されていた。座席は全車指定席。

使用車両

勝田車両センターに配置されている車両で運用され、常磐線普通列車と共通で使用される。また、常磐線普通列車の特殊な事情の都合で前面の列車種別幕に「普通」の表示がない。中距離電車#常磐線を参照のこと。

2006年8月26日から2007年3月17日までは、E531系5両編成が暫定運用として1日上下合わせて12本運転されていた。翌18日のダイヤ改正からは415系1500番台とE501系による運転とされた。E501系はダイヤ改正前の2007年2月27日から運用が開始された。

現在使用している車両

定期運用の車両でセミクロスシート車はない。

過去に使用していた車両

  • 403系(2007年3月までに廃車
  • 415系(2007年3月までに普通鋼製車体一部とステンレス製車体の一部車両が廃車)

歴史

水戸線は、1889年に水戸鉄道(初代)により小山 - 水戸間が開業した。水戸に到達した最初の鉄道である。水戸鉄道は1892年に日本鉄道に買収されて同社の支線となったが、1895年に土浦から友部に海岸線(現在の常磐線)が延伸され、友部 - 水戸間は実質的にその一部となった。

日本鉄道は、1906年に鉄道国有法によって買収・国有化され、旧水戸鉄道区間も官設鉄道に編入された。1909年の線路名称制定時に旧水戸鉄道区間のうち友部 - 水戸間が常磐線に編入され、小山 - 友部間が水戸線となった。以来、水戸線は区間の表示及び線名の変更などが一切行われていないという希少な例となっている。同様の例は日光線西日本旅客鉄道(JR西日本)の草津線桜井線があるのみである。水戸線の名称は水戸鉄道の路線だったことに由来するが、これにより水戸線と称しながら水戸駅及び水戸市域を通らない路線となった[1]

小山駅は、上野方面から水戸線へ入るにはスイッチバックしなければならない配線となっているが、これでは貨物列車の直通に支障があるため、1950年に東北本線の間々田駅方面から小山駅を経由せずに水戸線結城方面に直通可能な短絡線(小山駅の構内扱い)が新設された。この短絡線は貨物列車ばかりでなく、上野方面から水戸線経由で水戸方面へ運転される急行「つくばね」などの運転に活用されていた。短絡線にはデッドセクションも設けられていたため、東急車輛で新製された交直流用車両の交直切替のための試運転も当短絡線で行われていたこともあった。1997年の川島駅貨物取り扱い中止後は実質的に廃止状態となり、2006年2月頃から短絡線の撤去工事が始まった。同年5月の時点で踏切架線の撤去が完了しており、同年12月にはレール枕木バラストも撤去された。跡地には小山市が公園を建設する予定である。

年表

  • 1889年(明治22年)1月16日 【開業】水戸鉄道小山 - 水戸 【駅新設】結城・下館・岩瀬・笠間・太田町・内原*・水戸*
  • 1889年(明治22年)4月16日 【駅新設】伊佐山
  • 1889年(明治22年)5月25日 【駅名改称】伊佐山→川島、太田町→宍戸
  • 1890年(明治23年)12月1日 【駅新設】福原
  • 1892年(明治25年)3月1日 【譲渡】水戸鉄道→日本鉄道
  • 1894年(明治27年)1月4日 【駅新設】*赤塚
  • 1895年(明治28年)7月1日 【駅新設】友部(日本鉄道海岸線 土浦 - 友部間開業)
  • 1895年(明治28年)9月25日 【駅新設】新治
  • 1898年(明治31年)5月8日 【駅新設】稲田
  • 1904年(明治37年)4月1日 【駅新設】(貨)羽黒
  • 1906年(明治39年)11月1日 【買収・国有化】日本鉄道→官設鉄道
  • 1909年(明治42年)10月12日 【国有鉄道線路名称設定】水戸線小山 - 友部(友部 - 水戸間は常磐線に編入)
  • 1910年(明治43年)7月20日 【貨物駅→一般駅】羽黒
  • 1937年(昭和12年)12月1日 【駅新設】東結城
  • 1941年(昭和16年)8月10日 【駅休止】東結城
  • 1950年(昭和25年)8月23日 間々田 - 結城間の短絡線(小山駅構内)開設
  • 1955年(昭和30年)4月1日 【駅新設】小田林【駅営業再開】東結城
  • 1967年(昭和42年)2月1日 【電化】全線
  • 1987年(昭和62年)4月1日 【承継】東日本旅客鉄道(第1種)、日本貨物鉄道(第2種)
  • 1988年(昭和63年)6月20日 【駅新設】玉戸・大和
  • 2009年(平成21年)1月16日 全線でATS-Pの使用を開始[2]
  • 2009年(平成21年)3月14日 小田林 - 宍戸の各駅に発車メロディが導入され、同時に放送機器も更新。
注:*印は現在常磐線となっている駅

駅一覧

  • 全列車普通列車。全駅に停車するが、一部列車は▽の駅を通過する。
  • 駅名 … ◆・◇:貨物取扱駅(◇は定期貨物列車の発着なし)
  • 列車交換 … ◇・∨:交換可、|:交換不可
電化方式 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 列車交換 所在地
直流 小山駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東北新幹線東北本線宇都宮線)・両毛線 栃木県
小山市
交流 小田林駅 4.9 4.9   茨城県 結城市
結城駅 1.7 6.6  
東結城駅 1.7 8.3  
川島駅 2.1 10.4   筑西市
玉戸駅 2.1 12.5  
下館駅 3.7 16.2 真岡鐵道真岡線
関東鉄道常総線
新治駅 6.1 22.3  
大和駅 3.6 25.9   桜川市
岩瀬駅 3.7 29.6  
羽黒駅 3.2 32.8  
福原駅 4.2 37.0   笠間市
稲田駅 3.1 40.1  
笠間駅 3.2 43.3  
宍戸駅 5.2 48.5  
友部駅 1.7 50.2 東日本旅客鉄道:常磐線水戸方面へ直通あり)

過去の接続路線

脚注

  1. 類似のケースにJR西日本の奈良線があり、こちらは奈良市域どころか奈良県域も通らない(木津駅から関西本線に入って奈良駅に入るため)。こちらも名称は前身が奈良鉄道の路線だったことに由来している。
  2. 交通新聞2009年1月23日

関連項目