テイルズオブイノセンス

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テイルズ オブ イノセンス
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ジャンル
ゲーム:
ゲームジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
必要環境
推奨環境
ゲームエンジン
修正パッチ
開発元 アルファ・システム
発売元 バンダイナムコゲームス
(ナムコレーベル)
プロデューサー
監督
キャラクターデザイン いのまたむつみ
メディア DSカード(1Gbit)
プレイ人数 1人
発売日 2007年12月6日
稼動時期
販売価格 6,090円(税込)
売上本数 13万4643本(2007年12月現在)
レイティング CERO:B(12才以上対象)
インタフェース
コンテンツアイコン 暴力、言葉・その他
キャラクター名設定
エンディング数
セーブファイル数
セーブファイル容量
クイックセーブ
クイックロード
コンテニュー
画面サイズ
全画面表示モード
音楽フォーマット
キャラクターボイス メインキャラと敵キャラの一部あり
バックログ
CGモード
音楽モード
回想モード
メッセージスキップ
オートモード
その他 - 漫画:
作者 バンダイナムコゲームス
作画 海童博行
出版社 集英社
その他の出版社
掲載誌 ジャンプスクエア
レーベル
発売日
発表期間 2007年12月号 -
巻数
話数
その他
テンプレート使用方法 ノート

テイルズオブイノセンス』(Tales of Innocence)は、バンダイナムコゲームスから2007年12月6日に発売されたニンテンドーDS用のRPGソフト。

概要[編集]

テイルズオブシリーズのマザーシップタイトル(本編)9作目。略称は「イノセンス」、もしくはタイトルの頭文字をとって「TOI」。テイルズ独特の固有ジャンル名は『想いを繋ぐRPG』。

テイルズオブシリーズでは初のレーティング審査B(12歳以上対象)の作品となる。また、本編作品で主人公の声優が女性というのも今作が初めてである。

ゲームシステムやプレイ時間、ボイスの少なさなどから厳しい評価が多かった『テイルズオブザテンペスト』の反省として、今作はボイスやムービーなども従来のシリーズ同様多く収録している。

予約特典は「ボイスアドベンチャーDVD」。DVDにはボイスアドベンチャー「レアバード★アドベンチャー 〜テイルズユニバース危機一髪!〜」と高解像度フルアニメーションOPムービー、ボイスアドベンチャー出演声優インタビュー、ラタトスクの騎士のプロモーションムービーを収録。

また、DVDにはトレーディングカードゲーム「テイルズオブマイシャッフル」の限定カードが封入されている。

スタッフの大舘隆司と稲垣武俊がセンサス兵の群集としてキャストクレジットされている。


注意以降に核心部分が記述されています。

ストーリー[編集]

現世[編集]

世界は騒乱の真っ只中にあった。「王都レグヌム」と「西の国ガラム」との間では戦争が勃発し、戦争により大地は荒れ果て、戦争孤児や食料不足などが深刻化していた。

そんな中、世界に「異能者」と呼ばれる超人的な力を持つ者現れ始めた。その力は強大すぎるため忌むべきものとし、王都レグヌムでは「異能者捕縛適応法」と呼ばれる法案が施行された。この法律により、レグヌムを中心に異能者狩りが始まった。

この事態に「アルカ教団」という組織が立ち上がる。アルカ教団は、異能者らを保護する団体を名乗り、世界各地で信者を獲得していった。

異能者の存在により、さらに混乱する世界。そして商家の息子、「ルカ・ミルダ」は自らの中の異能の力を呼び覚ましてしまう…。

世界観[編集]

かつて世界には神が暮らしていた。神は「天術」と呼ばれる奇跡の力を行使することができた。神の中には力を悪用し、世界を乱す者がいた。そのため世界を天上と地上に分かち、罪を犯した神から天術の力を奪い、地上へ閉じ込めた。

地上へと落とされ、力を奪われた神は人間となった。人間は天上へと贖罪と祈りをささげ、天上は免罪の意として天術の力を人間達へと還した。これが二つの世界の均衡となり保たれていた。

しかし、いつしか人間達は自分達が神であることを忘れ、天上への祈りが失われていった。これは後に「無恵」と呼ばれ、地上と天上との均衡が崩れ、世界が狂い始める原因となった。

天上では、天上界を維持するため人間の祈りの代わりに、人間の魂そのものを無理矢理刈り取るという方法が考えられた。これを強行したのが「ラティオ」と呼ばれる国である。「死神」と呼ばれる神らが地上へと赴き、人間達の魂を次々と刈り取っていった。これにより天上は何とか維持できる状態まで持ちこたえていた。

しかし、「センサス」の国がこのやり方に反対を唱えた。彼らは、天上と地上が分かれていることが原因と考え、二つの世界を一つに戻すことが正しき道だと主張した。二つの国は違う主張を唱え、そして戦争になった。

長きに渡る戦争の末、センサスの名将「アスラ」はラティオを打ち破り、天上界の統一を果たした。彼の願いである「天地融合」。この願いはついに叶えられようとしていた。


システム[編集]

この項目では、本作から採用された新システムについて説明する。

シリーズの基本システムについては当該項目を参照すること。

戦闘システム[編集]

本作の戦闘システムは、「DS-LMBS(ディメンション ストライド リニアモーションバトルシステム)」。これは『テイルズオブジアビス』の「FR-LMBS(フレックス レンジ リニアモーションバトルシステム)」をベースにPS2版『テイルズオブデスティニー』の「AR-LMBS(エアーリアル リニアモーションバトルシステム)」を融合したもの。さらに『テイルズオブレジェンディア』のパッシングスルーも採用されている。

3D化され、操作キャラを自由に動かせるフリーランを追加したというシステムに加え、従来の地上での戦闘、さらに空中での攻防戦にも重点をおいた新システムとなっており、爽快に繋がる空中コンボなど、過去のテイルズオブシリーズの常識を覆しアクロバティックな空中戦が楽しめるという物である。

一概にいえないが、本作の戦闘システムの難易度は高めに設定されており、後半になるほど敷居が高くなる。また、戦闘難易度にイージーがなかったり、チュートリアルが不足していたりと、初心者やライトユーザーへの配慮に欠けるという指摘も多い。

しかし、戦闘システムの完成度はかなり高く、従来のユーザーからは概ね好評である。

覚醒[編集]

戦闘中、積極的に攻撃を繰り出したり、防御を上手く行うことでテンションゲージが上昇する。テンションゲージがMAXになると覚醒状態となり、一定時間の間、攻撃力や詠唱速度などステータスが著しく増加する。TP消費量が減少するボーナスも付加される。

このシステムは、TOD2の「スピリッツブラスター」やTOSTOAの「オーバーリミッツ」に類似したシステムであるが、そのいずれも発動中は無敵状態(仰け反りが無効化)になるが、覚醒の場合、無敵状態にはならず攻撃を受けると仰け反り状態になってしまう。しかし、覚醒中に効率よく攻撃を継続することで、覚醒状態を維持することが出来る。

なお、テンションゲージは攻撃や防御するたびに蓄積されていくが、逆に何もせずにいると減少していく。

インフィニティジャム[編集]

覚醒時にL・Rボタンを同時押しすることでインフィニティジャムが発動する。

このシステムは、TOSの「ユニゾン・アタック」とTOLの「クライマックスモード」を組み合わせたようなシステムで、一定時間の間、対象の敵の行動を停止させ、一方的に攻撃を仕掛けることが出来るシステムである。

さらにインフィニティジャム発動時も、キャラクターチェンジが可能で、次々とコンボを繋げていくことが出来る。

優先順位[編集]

本作では作戦行動に優先順位を設定することができる。従来のシステムでは、AI操作には大まかな指示しか与えられなかったが、本作では何種類かある作戦行動を取捨選択し、作戦の優先順位を設定する。これによって、より戦略的に、AIに行動させることができる。

ギルド[編集]

プレイ中に行ける施設の一つで、自由にクエストが受けられる。クエストのダンジョンは入るたびにマップが変わる不思議のダンジョンなどでも使われているローグライクゲーム形式。選べるクエストはレベルによって制限があり、最初は低ランクしか受注出来ないが、こなしていけば高ランクのクエストも受注出来る。クエストをクリアすると成功報酬もあり、報酬にはガルド・グレード・ギルドポイントがある。

フレンドシップ[編集]

TOSの好感度に近いシステム。プレイ中の選択肢によってキャラクター同士の「絆値」と呼ばれるポイントを得ることができ、それによってキャラクター同士の親密度が上昇する。なお、「絆値」は戦闘中に支援行動をすることでも得ることが出来る。

絆値を得ることで各キャラクターに関するサブイベントなどが発生する。

用語[編集]

異能者
超人的な力の者達の総称。天術と呼ばれる術が使え、使用できるのは前世でのことが関係していると思われる。
転生者
前世の魂を受け継いだ現世の者。

主題歌[編集]

オープニングテーマ
エンディングテーマ
  • 曲名:「say goodbye & good day

登場人物[編集]

パーティキャラクター[編集]

ルカ・ミルダ (Ruca Milda)
声:木村亜希子
15歳・男性、身長168cm、体重56kg
本作の主人公。大剣を使う少年剣士。王都レグヌムで暮らしている商家の跡取り息子で、成績優秀な優等生だが、そのせいで「ガリ勉」と馬鹿にされることも多い。性格は優柔不断で、運動神経はあまり良くなく、喧嘩も苦手。母親の作るチーズスープが好物。表向きは父親の跡を継ぐことになっているが、本人は医者になりたいと思っている。よく前髪をいじる癖がある。
夢の中の自分であるアスラに憧れを抱いており、自分がそのアスラの現世だと気づいた時には大喜びをしていたが、自分がアスラであることと、その能力を驕るあまり、一時我を失ってしまったこともあった。
優等生だっただけあって、アンジュの講義についていける数少ない人物でもある。パーティーの中では性格から「ヘタレ」と言われ、イリアやスパーダからからかいを受けている。
イリアに惚れており、様々な方法でアプローチを試みてはいるが、元々の性格が手伝って大体は失敗に終わっている。また、そのことで仲間に相談したりするなど、思春期の少年らしい一面も見せる。
得意天術は『火』。強力な火属性の攻撃を放つ天術を習得する。また、剣術においても火属性の付加した技を習得し、その攻撃力も高めである。


アスラ (Asras)
声:小山力也
人間なら30代後半・男性
ルカの前世で、かつて天上界統一を成し遂げた覇王。天上と地上を一つにすると言う目標を達成すべく、センサスの軍を率いて戦う将軍でもある。その堂々とした物腰や、威厳に満ちた態度から、同じ天上人ですら恐れている存在。聖剣デュランダルを片手に戦う。
土から生まれ、ヴリトラによって育てられる。また、かなりモテるようで前世でもイナンナとサクヤに惚れられていたり(イナンナは暗殺と言う使命があったから、と言うのもあるが)、ヴリトラも「後もう少し若ければ」と言うほどで、ルカもそれを羨ましがっている。
「彼女が死んだら冥府まで追いかけて輪廻の輪から外してくれる」と言うほど、イナンナを溺愛している。最終的にはイナンナに裏切られ、彼女を道連れにして死亡する。天空城には彼とイナンナの死体がある。
ルカは、アイデンティティの一部のようになっていた自分の前世であるアスラが天上を崩壊させた事実を知り、ショックを受けてマティウスの言われるがままになってしまう。しかし現世で培った自分の絆を信じ仲間の元へ戻る。
また、プレイヤーが一番最初に操作するキャラクターでもある。その際にはヒュプノスに一撃で4桁ものダメージを食らわせていた。(また、この戦闘はアスラのHPはどれだけダメージを追っても残る仕様)


イリア・アニーミ (Iria Animi)
声:笹本優子
15歳・女性、身長166cm、体重53kg
本作のヒロイン。二丁拳銃を操る少女。使う銃はリカルドの見立てでは45口径。趣味は乗馬。自身に縁のある"何か"を手に入れるべく訪れたマティウスとアルカ教団に故郷のサニア村を襲われたことがある。以後、両親の助けを借りて村を脱出、「レグヌムに異能者が居る」と言う噂を聞きつけたが、道中で無一文になり空腹でふらふらとしていた時にルカと出逢う。最初に持っている銃は両親から護身用に渡されたもので、ルカにもその際に渡された剣をあげている。
ルカとは正反対の強気な性格で、何にも物怖じしないが、自身の前世関係の物事に対しては弱気な所を見せることもある。またとても悪っぽい笑顔と笑い声を上げることもあり、それを見たルカとスパーダは「笑い方が怖い」と怯えていた。「イシシシシシ」という笑い方をする。
前世での関係からかチトセのことがあまり好きではなく、ルカがチトセの名前を言ったり、チトセとルカが一緒に居る所を見ると、露骨に嫌そうな顔をする。
頭はあまり良くない方で「難しい話を聞くと頭が痛くなる」らしいが、将来の夢は「自分で学校を建てて、そこの校長になること」。また、それとは別に前世の記憶が蘇るたびに酷い頭痛に悩まされている。
得意天術は『水』。回復・補助系の術を多く覚える。武器は二丁拳銃を扱う。拳銃であるため遠距離からの攻撃を得意とするが、敵をキックしたり、至近距離で銃弾を連射するなど接近戦も得意とする。また、水属性が付加した技を多く習得する。


イナンナ (Inanna)
声:田中敦子
人間なら20代後半・女性
イリアの前世で大地の女神。敵対するラティオの1人であったが、戦いの最中に自らセンサスの軍へ歩み寄り、そしてアスラの片腕として共に覇道の道を進む。その正体はアスラを暗殺すべく、デュランダルと共に送り込まれた存在。
同じ大地の女神である母親が地上人に殺され、以来地上人を憎んでいる。アスラの地上と天上を一つにする、と言う目標を頑なに拒んでいたのはこのため。また、ラティオを本当に裏切るかもしれないほどに彼のことを心から愛するようになる。しかし地上人が天上に戻ってくることを恐れ、創世力発動の際に彼を刺殺するが、自身も道連れにされ死んだ。
イリアは自分の前世であるものの、イナンナを快く思っていない。しかし自分にないものを持っている彼女を羨ましがっている所もある。また、イリアの頭痛の原因はイナンナの裏切りの記憶を無意識のうちに封印しているためである。記憶が蘇った瞬間あまりのショックにその場にくずおれてしまう。が、意外にも立ち直りは早く、イナンナの裏切りは前世の話であり、自分はルカを裏切ってはいないと割り切る強さを見せた。


スパーダ・ベルフォルマ (Spada Belforma)
声:うえだゆうじ
17歳・男性、身長177cm、体重71kg
二刀流剣士で、家族との不仲が原因で放逐、不良化している青年。有能な騎士を輩出する名門貴族の七男。よく「兄弟が多すぎて自分には何も残らない」と語っているが、ハルトマンから教えられた騎士の心得を信条としており、人を守る「騎士」に憧れを抱いている面もある。性格はとてもサバサバとしているが、義に厚い。特にルカに対しては、前世の後悔からか、かなりの執着心を見せている。また、歳相応に少々スケベな所もある。
腕っ節には相当の自信があり、異能の力を使って喧嘩に明け暮れていたがついに御用となってしまった所をルカが見ている。そこからか、自分が貴族のお坊ちゃまであることを周囲にはあまり知られたくない様子。
イリアの笑い方に対して恐怖心を持っているが、自身も「ヒャヒャヒャ」と言う特徴のある笑い方をする。
得意天術は『雷』『風』。同属性の攻撃術を習得する。パーティで唯一回復術を習得することができない。武器は二刀流の剣。素早い攻撃を得意とする。初期は刀のような片刃の剣を装備していた。
漫画版ではルカとイリアが連行された異能者収容所を部下8人と襲撃する形で初登場。


デュランダル (Durandal)
声:うえだゆうじ
スパーダの前世。名匠バルカンが鍛えた大剣で彼の最後の作品。意志を持っている剣。アスラと共に数々の戦場を駆け巡り、彼を勝利に導いた。元々はイナンナがアスラに贈った剣。アスラとは親友に近い間柄になるが、所詮は剣のため、人並みの心は持っておらず、イナンナの考えに共感してアスラを刺す。しかし後悔の念はあったらしく、刺した際には「こんな結果になって残念だ」ともらしていた。最終的にはアスラの手によって折られる。
アスラを裏切ったことへの後悔の念は現世でもスパーダへと受け継がれており、スパーダは「今度こそルカを守る」と漏らしている。また、彼が非常に責任感の強い性格なのも、この前世の記憶が多少なりとも影響しているように思われる。あまり自分の前世を良く思ってはいない。


リカルド・ソルダート (Ricardo Soldato)
声:平田広明
27歳・男性、身長183cm、体重77kg
傭兵銃剣を使う凄腕のスナイパー。"契約"を重んじる一本気な性格で、自称「仕事熱心」。珍しく、仲間をファミリーネームで呼ぶキャラの1人でもある(他にパーティキャラを苗字で呼ぶキャラは、レジェンディアのクロエ・ヴァレンスがいるが、彼女の場合は男性のみ)。パーティキャラ達から度々「顔色が悪い」と言われる。
当初はアンジュを捕縛するためにルカ達の前に現れるが、その後アンジュと契約し、仲間となる。
幾多の戦場を潜り抜けたことから、各地方の歴史や社会情勢に詳しい。またとてもクールな性格であるが、それは兵士として己の感情を抑制しているだけに過ぎず、本当は気配りの出来る人物。教会の書庫の調べものが嫌でエルマーナと共に昼寝をしたり、ガルポスの宿の「お楽しみ」について談義するルカとスパーダを論す一方で、自身はちゃっかりそれを体験する(そして「あれで100ガルドは高い」と不満を漏らす)など面白みもある人物。乗り物の運転にも長けているが、高い所が苦手なため、飛行船の運転を任された際はとても緊張していた。、趣味は銃の手入れで、自分のを分解・修理する他、イリアの銃の手入れもしている。
得意天術は『地』と『闇』。外見とは裏腹に、回復・補助系の術を多く覚える。武器はライフル(銃剣)で、主に遠距離からの狙撃が得意。近接技は槍技を習得する。


ヒュプノス
声:平田広明
年齢・性別不明
リカルドの前世。死神の名を轟かせるラティオの戦士。元々は地上人の魂を刈っていたが兄であるタナトスが死神の職を放棄し、地上に降りたことで自身も死神としての職を取り上げられ、センサスとの戦争に参加することとなる。アスラと戦い、死を遂げる。
現世ではヒュプノスがガードル(タナトス)の弟だったので、敵意を抱きながらもガードルの真意を探るため、ルカ達を裏切ったこともあったが、ガードルがもはや自分の知っている兄ではないと悟り、彼と敵対する。しかし、後にガードルの遺体がオズバルトのギガンテスの動力源として使われているのを見た彼は「彼の死を冒涜する気か 貴様!」と怒りを露わにしていた。


アンジュ・セレーナ (Ange Serena)
声:名塚佳織
20歳・女性、身長158cm、体重52kg
ナーオスの大聖堂でシスターとして働いている女性。処世術に長け、また、癒しの術も使えるため人々からは「聖女」と評判だったが、軍を退けるために異能の力を使って教会を破壊、抵抗空しく軍に囚われ、ギガンテスの動力として使われていたが、ルカ達に救われる。
パーティーの中ではリカルドと共に、他のメンバーのまとめ役でもある。からかわれているルカをフォローしたり、エルマーナの世話を焼く一方で、教会や歴史がらみについての説明役も買って出ている(真面目に聞くのはルカくらいだが)。
食欲旺盛で、将来は「温泉や美味しいワインのある街でのんびり暮らしたい」と語る。あまり運動が好きではなく、自分の体型がややふくよかであることを気にしており、エルマーナにそれに対して言われた時は火山内部であるにも関わらず、「人の道」を説き出すほどで、パーティー内では禁句となっている。本人曰く冷え性らしいが、ケルム火山では厚めの服装が祟ってしまい、「ちゃんと熱から守って、私は依頼人なんだから」と無茶な願いをリカルドにしたことがある。前世同様犬が苦手。
得意天術は『光』。聖女と呼ばれる所以であるためか、回復・補助系の習得はパーティで一番多い。武器は短剣。攻撃の手数が多く、接近戦でもその真価を発揮する。また、敵からアイテムを盗む技、ローバーアイテムを習得するが、本人は「寄進」であると言い張っている。


オリフィエル (Orifiel)
声:杉田智和
人間なら30代後半・男性
アンジュの前世。ラティオの軍師であり、天空神ヒンメルの教育係であった。ラティオ側に属しながらもアスラの思想に共感し、センサスと密かに同盟を結ぶ。ラティオに幽閉されていたヒンメルを救出することが出来ず死なせてしまい、その後悔と罪の意識を現世へと持ち越す。
現世であるアンジュもそれが自分の罪であると思い、アルベールの行動を止めようとするルカ達に武器を向けた。その後アルベールを説得し考えを改めさせ、無事パーティに復帰している。
犬が苦手だったらしく、それはアンジュにも引き継がれてしまった。


エルマーナ・ラルモ (Hermana Larmo)
声:松岡由貴
13歳・女性、身長148cm、体重40kg
1年前ほどに行商人の両親と共に王都へ向かう途中に野盗に両親を殺され孤児となり、王都レグヌムで「生きるため」に窃盗をしながら暮らしていたストリートチルドレン。リカルドを除く仲間達からは「エル」と呼ばれている。関西弁で喋る(開発者インタビューによると、「神戸寄りの関西弁」らしい)。元々両親は職業柄、様々な所を転々としており、その間にこの言葉遣いになったものと思われる。あるスキットで「両親がマムート出身なのでは」とルカに訊かれるが、両親の出身地を訊いたことがなく、また、訛り方が普段と違うために「生粋ではなさそう」とリカルドに判断された。
育った環境故かあまり頭が良くなく、リカルドから説明される際、「3行でお願い」と言ったこともある。アンジュを実の姉のように慕っており、よく「抱っこして」とねだるが、自身もシアンのことを抱きしめてあげたり、共に暮らしていた孤児からはとても慕われている。余談だが、シアンを抱きしめた後、シアンがリカルドとあまり変わらず硬いと洩らしていた。ルカより年下だが、度々母親のような態度をとることがある
学校へ通っていなかったため、学校生活に憧れを抱いている。イリアが学校を建てた時に、生徒になる約束をしている。
『雷』を除くそれぞれの属性の上位天術を覚える。武器は拳。格闘攻撃を得意とする。
ちなみに彼女が仲間に入る前に使っていた、地下の部屋は元々はスパーダの秘密基地。


ヴリトラ
声:松岡由貴
エルマーナの前世で雌の龍。火の中から生まれた。元々個体数が少なく、仲間ともなかなか出会えないと言う寂しい日々を送っていたが、ある日、土の中から生まれたばかりのアスラを見つけ、彼を立派に育てる決心をする。エルマーナがルカに対して時々母親のような態度をとるのはこのため。また、イナンナとサクヤを見て、「自分があと1万歳ほど若ければ…」と語ったこともある。
センサスとラティオの戦乱の際には、アスラを乗せ、共に戦った。
天上が崩壊した後も、強靭な肉体が仇となって独り取り残され、最期までアスラの名を呟きながら死んでいった。
コーダ (Coda)
声:小桜エツ子
?歳・性別不明、身長?、体重?
イリアが連れている(イリアは勝手についてきたとしている)ミュースという生き物。劇中では主に「ネズミ」と呼ばれる。緑色の髪で、耳が大きいのが特徴。「しかし」が口癖で、抑揚なく喋る。
かなりの食い意地張りで何事も食べ物に繋げたがる。仲間が敵に捕らわれたときに言い返したり、仲間を気遣う一面が垣間見えることもある。困ったときや仲間にいじられるときは目が×になることが多い。
なぜか妙にゲームのシステムに詳しい。

レグヌム軍[編集]

オズバルド・ファン・クルエーラ (Oswald fan Kuruela)
声:島田敏
28歳・男性、身長172cm、体重75kg
軍の士官を勤める、眼帯をつけた少々肥満体型の男性。ハスタを雇っている人物。イリアなどから「ブタバルド」と呼ばれている。


枢密院のメンバーでもあるが、後にグリゴリの民の長になった後、ハスタを使って枢密院のメンバーを殺害。
自分が創世力を手に入れようとする。


ハスタ・エクステルミ (Hasta Ekstermi)
声:真殿光昭
22歳・男性、身長186cm、体重88kg
ルカ達の行く先々に現れる男。独特の言語感覚を持ち、「〜ポン」「〜りゅん」、「〜だぷ〜」、「ピョロよ?」などとたまに不思議な語尾をつける。また人の名前をあまり覚えない主義なのか、オズバルドを「ブタバルド」と言ったり、イリアを「イブラ・ヒモビッチ」と言ったり、勝手にあだ名をつけたりする(スパーダは「できそこない」「口の利き方知らな太郎」「ザ・グッバイ」など)。「話を聞いているとムネヤケがする」などと言われるほど、パーティーキャラクター(特にイリア)からはその話が通じない所や喋り方を蛇蝎のごとく嫌われている。戦闘開始時に「で、お前ら誰だっけ?」と言う。戦闘中も「ぴょろーん」など言ったり、「ハスタキック」と言いつつ槍で攻撃するなど、出鱈目な攻撃が多い。
元々はリカルドと同じ傭兵部隊だったがオズバルドに腕を買われ、レグヌム軍の一員となる。雑魚と戦うだけでは物足りないらしく、強い相手を求めている一方で、負けそうになると全力で逃亡したり、敵に命乞いしたり、相手の油断を誘ってふい撃ちするなど、汚い手段を平気で行い、狂気ともいえるほどの殺人鬼で人を殺すことに快感を得る。前世の関係故か、スパーダとは因縁深い。
余談だが、ハスタはラテン語で「槍」を意味する言葉で、また前世の関係か彼自身も槍を装備している。


ゲイボルグ
声:真殿光昭
ハスタの前世。デュランダルと同じく、バルカンに鍛えられた意志を持つ槍。破壊の限りを尽くし、敵味方関係無く血に染めるほどの狂気を持った兇悪な武器。強い人物を倒し、その血を飲む(浴びる?)ことが大好き。その狂気さからアスラからも「外道」と呼ばれた。


ガードル (Gardle)
声:若本規夫
年齢不詳・男性、身長180cm、体重82kg
地上に対し、愛情と執着を見せる男性。異能者を地上の敵だと思っている。地上を汚す者を憎んでおり、また目的のためには手段を選ばない。レグヌム軍と繋がりを持っている。
グリゴリ一族の長。戦闘では鎌を扱う。


その正体はリカルドの前世の兄、タナトス。地上の女性と恋仲になり、彼女のために地上を守ろうと考え始める。その気持ちが強まり、今のような極端なものになったと思われる。なお、グリゴリは彼の子孫である。
最後はリカルドに裏切られ、ルカ達に勝負を挑むが敗北し、直後にグリゴリ族にも裏切られて死亡した。その後、オズバルドにギガンテスの動力として遺体を利用される。


アルカ教団[編集]

マティウス (Mathias)
声:田中敦子
年齢不詳・女性、身長168cm、体重56kg
世界中に勢力を増している教団の教祖。厚手の兜と鎧を被っているため、その素顔を伺うことは出来ない。イリアの持つ「前世の記憶」を求め、彼女の村を襲撃し、その後を執念深く追っている。


マティウスの前世は天上を統べし魔王であり、その正体はアスラそのもの。
彼女もまたアスラの転生者であり、アスラの「イナンナへの憎しみや絶望」などの負の感情を受け継いだ、いわばルカの半身
「前世でのイナンナへの恨みを忘れないように」との強い執念から、その素顔はイナンナそのものの容貌である。
ルカはアスラの「迷い」が転生したにすぎないらしい。


チトセ・チャルマ (Thitose Cxarma)
声:宍戸留美
18歳・女性、身長160cm、体重47kg
教団の信者。日本に似た国アシハラ出身で、着物のような格好をしている。ルカに対し興味を持っており、意味深な言動を繰り返す。イリアのことはあまり好きでないようで、かなり態度は素気ない。ルカを何度もアルカに入るように誘ってくる。
武器は短剣。忍者のような軽い身のこなしで翻弄する。


サクヤ
声:宍戸留美
チトセの前世で、花の女神。アスラの配下。イナンナとアスラの仲を快く思っておらず、アスラには愛情に近い感情を抱いているが、部下である故にそれを抑えている。現世でのチトセは、前世のように『アスラを影から見守る』ということを嫌い、積極的にルカに近づこうとするがしかし、同じアスラの転生者であるマティウスの部下になり、ルカ達と敵対する。
最後はマティウスに「私を殺して創世力を発動せよ」と命令されるが躊躇、マティウスがルカ達に倒され、自分も後を追うように自殺した。
シアン・テネブロ (Sian Tenebro)
声:沢城みゆき
13歳・男性、身長162cm、体重50kg
戦災孤児になったところをマティウスに助けられ、以降マティウスに心酔している。マティウス以外には心を閉ざしている。番犬のケルベロを連れていることもあってか、ルカ達からは「犬男」というあだ名で呼ばれている。難しい言葉がわからない。


動物が虐待されたり動物が捨てられるこの世界に不満を抱いている。マティウスの口車に乗せられて動物と人が共存できる世界(実際にはマティウスは世界を崩壊させようとしている)を創ろうと努力していたが、天空城でマティウスの真意を知り、彼女を裏切る。犬のケル、ベロと共に産まれてきたことや、ケルとベロが凶暴だったことが原因で周囲から忌まれ続けたため、人間を嫌っている。その反面、人の愛情に餓えていて、無視されると拗ねてしまったり、アンジュに抱きしめて欲しがったり、エルマーナに抱擁されたりする一幕がある。マティウスを裏切った後はイリアの故郷であるサニア村で、イリアの両親に世話になっている。

ケルベロス
声:沢城みゆき
シアンの前世。「創世力」と呼ばれる強大な力を守護する番人。「創世力」は噛み心地がいいらしく、アスラが「創世力」を手にした時にはそれを残念がっていた。生まれたばかりだったためか、その姿は狛犬に似ている。語尾に「〜わん」とつける。たとえ何回死のうと、またケルベロスに生まれ変わるため、その場から離れることが出来ない。

テノス[編集]

北方にある国。
アルベール・グランディオーザ (Albert Grandeioza)
声:杉田智和
24歳・男性、身長182cm、体重72kg
テノスの貴族。上品で理知的な青年で、軍の高官も勤めている。アンジュに対して強い執着心を見せ、レグヌムに抵抗している。
武器は銃。


ヒンメル (Himmel)
声:名塚佳織
人間なら10代前半・男性
アルベールの前世。天上を支える『天空神』の一柱。ラティオの思想に反発し、幽閉される。オリフィエルから英才教育を施されており、また、彼とは仲が良い。オリフィエルを最後まで信じていたが、救出が間に合わず処刑されてしまう。
『天空神』は死んでも再び転生するため、一から再教育した方が都合が良いという理由でラティオに殺されたが、転生する前に天上が滅びてしまったため甦ることはなかった。


その他[編集]

エディ
声:斉藤貴美子
ルカの級友。ニーノ同様、家出したルカを心配したり危うい所を助けたりする等良い友人である。
ニーノ
声:大本眞基子
ルカの級友。勉強嫌いで、授業のノートをルカに見せてもらっている。いつもルカをからかっているが、ルカに見せ場を作ってやろうとしたり、危うい所を助けるなど、いい友人でもある。
この二人はあの国民的アニメあのキャラあのキャラを思わせる。
ルカの父
声:大場真人
厳格な性格。ルカに家業を継がせようと、勉強を強要することもあるが実際には優しい父親である。
ルカがレグヌムから居なくなって以来、食べ続けていたためにチーズスープが好物になった。
ルカの母
声:大本眞基子
とても優しく、穏やかな性格。ルカの好きなチーズスープは彼女特製。
ハルトマン
かつてベルフォルマ家に仕えていた執事。スパーダの教育係で、今でも彼のことを「お坊ちゃま」と呼んでいる。親や兄弟から見放されていたスパーダにとっては親代わりの存在。また、スパーダの剣術の才能を妬み、度々嫌がらせをしていた兄達からスパーダを守っていたのも彼である。
料理の腕は天下一品で、度々スパーダの手助けをしてくれる数少ない協力者。現在は王都から離れた町ナーオスで隠居生活を送っている。

スタッフ[編集]

  • プロデューサー:大舘隆司
  • ディレクター・サブキャラクターデザイン:稲垣武俊
  • 音楽:中村和宏
  • イメージビジュアルデザイン:岡田有章

漫画[編集]

継続中の作品
この「テイルズオブイノセンス」はまだ完結していない作品や番組に関する記事又は節です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。

海童博行作画によりジャンプスクエアにて連載中。 ゲーム発売前に連載したため、オリジナル展開も多いらしく、スタッフも「1月号では本編とは違うストーリーが展開している」と、ブログで語っている。

漫画版では異能者は影の形が普通の人間と違う。

外部リンク[編集]

テンプレート:ジャンプスクエア連載中