ハシビロコウ

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ハシビロコウ

ハシビロコウ(嘴広鸛、学名:Balaeniceps rex)とはコウノトリ目ハシビロコウ科の鳥類の一種である。

特徴[編集]

エチオピア区に生息し、ウガンダ共和国ビクトリア湖周辺に見られる。ワシントン条約で国際取引が規制されている希少種。ハシビロコウ亜科は、ハシビロコウ1属1種のみ。

全長約1.2m、体重約5kgの大型の鳥類である。巨大なを持ち、獲物を狙うときは数時間にわたってほとんど動かないのが特徴。これは大きな図体で動き回り魚に警戒感を起こさせることを避けるためと考えられる。大型のハイギョ等を好み、ハイギョが空気を吸いに水面に浮かび上がる隙を見て素早く嘴で捉え丸呑みする。消化には数時間を要し、その作業に1日に消費するエネルギーの30%を費やす。

飛行も得意とし、翼を広げた時の長さは約2mにもなる。

基本的には単独行動を好む。近種のコウノトリと同じく滅多に鳴かず、クラッタリングという行為をする。嘴を叩き合わせるように激しく開閉して音を出す行動でディスプレイや仲間との合図に用いられる。また、首を振りお辞儀をする様は相手に対し親愛を意味しているという。

実際の寿命は解明されていないが、高齢になるに従い瞳の色が金から青に変化する。

分類[編集]

ハシビロコウ

ハシビロコウの分類には諸説あったが、伝統的にはコウノトリ目の下位に分類されることが多い。しかし、近年のDNA分析による分類ではペリカン類に近いことが分かってきた。

存在する動物園(日本国内)[編集]

ハシビロコウ
  • 上野動物園(東京都)
    • 日本では最も多い、5羽(オス2、メス3)のハシビロコウが飼育されている。2007年夏、ドイツの動物園・Vogelparkのオスと上野のメスを1羽ずつ交換している。以前はフラミンゴと同居していたがフラミンゴは2007年5月に新設のケージに移された。足にはめられたリングの色で個体を識別しておりケージの前にはその説明の看板が掲げられ、それぞれの名前などが分かるようになっている。
  • 千葉市動物公園(千葉県)
    • 2羽飼育されている。この園の個体は、無精卵を産んだことがある。2009年12月にオス1羽死亡
  • 伊豆シャボテン公園(静岡県)
    • 1羽のみ飼育されている。愛称「ビル爺さん」。1981年にメスの「シュー」(死亡)と共にやって来た、日本で最年長のハシビロコウ。
  • 高知県立のいち動物公園(高知県)
    • 2羽飼育されている。2010年、タンザニアから2羽オス(愛称/とと)、メス(愛称/ささ)やってきて西日本では、唯一の飼育となる。

豆知識[編集]

  • 頭部を真正面から見た時の独特な風貌と「動かない鳥」という事でテレビなどで紹介され、一時期話題になった。絵本アニメーションのキャラクターとしてもよく用いられている。
  • 動物園などで飼育されているハシビロコウは、野生のものよりも比較的活発である。
  • 「ハシビロコウ(嘴広鸛)」とは、「嘴の広いコウノトリ」のこと。英名の「Shoebill」は「靴のような嘴」を意味している。また、学名の「Balaeniceps rex」はラテン語で「クジラ頭の王様」という意味。

注釈[編集]

ハシビロコウの画像[編集]

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