地場衛
地場 衛 （ちば まもる）は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。TVアニメ版で声を演じた声優は古谷徹。実写ドラマ版では渋江譲二が演じた。
人物[編集]
月野うさぎの恋人でタキシード仮面としてセーラー戦士達を助け、陰に日向に守っている。前世は地球を守護星に持つ地球のゴールデン・キングダムの王子、プリンス・エンディミオンであった。未来ではうさぎの夫となり、クリスタル・トーキョーの王「キング・エンディミオン」となる。原作では元麻布高校の生徒とされるが、アニメ版の設定は大学生であり、KO大学生とされている。前期ではうさぎを「おだんご頭」とよび反目されていた（うさぎが居ないときなどは「うさぎ」と呼び捨てにする）。正体と前世が判明し恋人同士となった後期では「うさこ」と呼ぶ（原作では「うさ」とも呼んでいた）。うさぎには「あいつ」「あんた」と呼ばれており（タキシード仮面の時のみ「タキシード仮面様」と呼ばれている）、前世の記憶が戻って恋人同士になってからは「まもちゃん」と呼ばれる。
原作では、前世の記憶を取り戻してからはサイコメトリーや透視、ヒーリング、チャネリングといった超能力を持つようになる。旧版16巻でアメリカのハーバード大学へ留学するため一時期うさぎのもとを去り、ラストでうさぎと結婚した。
アニメではブラックムーン編序盤で「衛とうさぎが結ばれれば二人に不幸が降りかかる」と語りかけられる夢を見、うさぎを不幸な目に遭わせないために一時的に彼女に絶好を宣言してうさぎを遠ざけたが、うさぎに夢の事を打ち明けた後再びよりを戻した。実は彼が見た夢はキング・エンディミオン（未来の衛）がうさぎと衛の絆の強さを確かめるために見せたものであった事が後にキングから語られる。
プロフィール[編集]
タキシード仮面[編集]
シルクハットとタキシードに身を包み、顔（主に目）を仮面で隠し、ステッキを持ち、赤いバラ（第一期の敵ダーク・キングダムによる洗脳時には黒いバラ）を投げる。
原作版では自分でタキシードに着替えて銀水晶を求めて徘徊する高校生だったが、アニメ版では当初セーラー戦士のメイクアップを感知すると意識を失い超自然的に「変身」して、その間の記憶を失っていた。後に意識が融合し、自分の意思で変身できるようになった。原作でも、後に自分の力で変身するシーンが登場している。
戦闘においては、基本的にセーラー戦士のサポート的な役割である。アニメでは薔薇を投げつける事で敵を怯ませたり、伸縮可能なステッキで相手を攻撃したりするが、浄化技を持っておらず、自力で敵を倒すことは出来ない。原作では、第一期ではアニメと同様であったが、第二期においてはキング・エンディミオンによって本来持っていたサイコメトリーの力を覚醒させられ、他の戦士同様浄化技を持つ様になった。ちなみに原作第二期では、セーラームーンが当初、未来で自身の力を使う事が出来ないといった面から、セーラームーンに代わりタキシード仮面が敵を倒すと言った場面がよく登場する。
アニメ版Rの前半期は衛が記憶を失っていたためにタキシード仮面に変身できなくなるが、代わりに「うさぎを守りたい」と思う潜在意識が一人歩きした分身「月影の騎士（つきかげのナイト）」がセーラー戦士達に助け舟をだした。こちらはアラビア風の白い衣装とマントを纏い、目は出すが口元を隠し、白いバラを投げる（容姿に関しては月光仮面のパロディと思われる）。また、去り際に5・7・5で一句詠む。前半期の終盤、暴走した魔界樹との戦いの中で衛と融合し、これによって衛は再びタキシード仮面に変身できるようになる。
太陽のような輝きで幻の銀水晶に匹敵する輝きを持つゴールデン・クリスタルは彼の守護石（セーラークリスタル）である。
- 備考
- エンディミオンは、ギリシア神話で月の女神セレネ（Σελήνη, Selene）に愛され永遠の睡眠についた羊飼いの青年エンデュミオーン（Ἐνδυμίων, Endymion）に由来。技「ラ・スモーキング・ボンバー」は服飾史上のタキシードの原型「スモーキングジャケット（喫煙服）」に由来。なお、服飾学的に言えば、彼が着用しているのは、尾の無い燕尾服であり「スペンサージャケット」と呼ばれるものでタキシードでは無い。
タキシード仮面の必殺技[編集]
- タキシード・ラ・スモーキング・ボンバー（原作第二期より）
関連項目[編集]
星矢。星矢の主人公。声が同じ ヤムチャ。ドラゴンボールの登場人物。同上 テンプレート:美少女戦士セーラームーン
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