大学全入

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大学全入(だいがくぜんにゅう)とは、大学の定員数が大学進学希望者数を上回る状況を指す言葉である。

概要[編集]

1990年代から、規制緩和に伴い大学の新設や学部学科の増設が相次いだ。これにより大学の定員の総数が急激に増加し、加えて、少子化で受験生の総数が減少していることから、近い将来、数字の上では、えり好みしなければ、全受験者が大学に合格できるということになる。しかし、これは浪人がいなくなるということではない。首都圏や関西の有名大学では現在も高い人気を誇っている一方、一部の大学では定員割れが発生しており、大学が受験生を選ぶ時代から受験生が大学を選ぶ時代へと転換している。

現状[編集]

現在も大学は増加傾向にあり、2008年に新設予定の大学を含めると、国公私立合わせて765校となる。大学の生き残りがますます厳しい状況になっている。

定員割れが発生している大学の多くは、全学1000人ほどのきわめて小規模な単科大学や、地方の比較的歴史の浅い大学などで、その多くは私立大学である。また、短期大学では進学希望者自体が激減しており、大学以上に深刻な状況に陥っている。

ここ数年の新設大学の多くが、短期大学が生き残りのために4年制大学へ転換したものである。特に、看護・医療、福祉系の単科大学の設立が顕著である。大学の系列校では、合併や吸収、募集停止を行い、その分を新設学部で置き換えるという動きが目立っている。また、大学の二部や夜間コースは、勤労学生の減少によりその定員を著しく減らすか、学生の募集を停止している。

各大学は、オープンキャンパスの開催や多様な入学試験(AO入試や地方入試)の導入等で受験生の確保をしている。