片瀬江ノ島駅

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片瀬江ノ島駅(かたせえのしまえき)は、神奈川県藤沢市片瀬海岸にある、小田急電鉄江ノ島線。江ノ島線の終着駅である。

3社の路線がある江の島地区の駅では唯一東京方面(新宿駅)への直通列車がある。行楽地観光地ということもあり、駅舎は竜宮城を模したユニークなデザインになっている。

関東の駅百選認定駅。

年表[編集]

駅構造[編集]

頭端式ホーム2面3線を有する地上駅

駅前から改札口プラットホームに至るまで段差がないため、階段エスカレーターエレベーターはない。トイレは改札を入って左側にあり、多目的トイレも併設されている。

主に海水浴シーズンや江の島花火大会などの多客期に営業する臨時改札口は有人だが、PASMOSuica利用者のために簡易ICカード改札機が設置されている。

2008年2月頃、行先案内表示器フルカラーLED式に更新された。

のりばは北側を1番ホームとして、下表の通り。

片瀬江ノ島駅プラットホーム
ホーム 路線 行先 備考
1 江ノ島線 藤沢相模大野新宿千代田線方面 このホームのみ10両編成が入線可能
2 江ノ島線 藤沢・相模大野・新宿・千代田線方面 線路は3番ホームと共通
3 (2番ホームの列車の降車ホーム)
4 江ノ島線 藤沢・相模大野・新宿・千代田線方面  

閑散時間帯は2番ホーム到着時、降車専用ホームである3番ホームでの扉扱いを行わず、乗降とも2番ホームで行う形になる。

利用状況[編集]

2012年度の一日平均乗降人員は18,808人である[1]。江ノ島線内では本鵠沼駅に次いで2番目に少ない。2004年度の増加率は、小田急全69駅(当時)で第1位であった。毎年8月に江の島花火大会が開催される時は非常に混雑する。近年の乗降人員・乗車人員の推移は下表のとおり。

年度 一日平均
乗降人員
増加率 順位 一日平均
乗車人員
1998年 7,601[2]
1999年 7,595[3]
2000年 7,572[3]
2001年 7,678[4]
2002年 7,622[4]
2003年 14,234 1.7% 58位/69駅 7,788[5]
2004年 16,866 18.5% 55位/70駅 9,095[5]
2005年 17,024 0.9% 55位/70駅 8,982[6]
2006年 17,059 0.2% 55位/70駅 9,031[6]
2007年 17,873 4.8% 55位/70駅 9,345[7]
2008年 18,066 1.1% 55位/70駅 9,467[7]
2009年 18,239 9,517[8]
2010年 9,556[8]
2011年 8,939[9]
2012年 18,808 9.0% 55位/70駅

駅周辺[編集]

江ノ島(江の島)と名が付く駅(片瀬江ノ島駅・江ノ島駅・湘南江の島駅)の中で当駅が一番江の島に近い。また、江ノ島電鉄(江ノ電)や湘南モノレールの駅とは距離があるため、単純な乗り換えには適さない。

バス路線[編集]

江ノ島水族館前[編集]

江ノ島海岸[編集]

  • 江ノ電バス
    • 藤沢駅行(新屋敷経由)
    • 大船駅行(腰越駅・津村・手広経由)
    • 辻堂駅行 ※平日2本のみ
    • 江ノ島行
    • 湘南港桟橋(江ノ島経由)※平日3本のみ
  • 京浜急行バス
    • <船6> 江ノ島行/大船駅行(片瀬山入口・津村・鎌倉山経由)
    • <鎌6> 江ノ島行/鎌倉駅行(同上)

駅舎について[編集]

竜宮城を模した駅舎が建てられた当初は、登記上は仮駅舎であった。これは、開業当時、駅の近くには東海土地電気株式会社(1922年大正11年)12月22日に免許が公布された)による大船 - 江ノ島 - 茅ヶ崎間の路線が建設される予定があり、もし開業した場合は撤去しなければならなかったためである。

しかし、東海土地電気には路線の建設予算がなく、当初から免許が失効することは確実視されていた。そのため、駅舎建築には約18,000円という当時としては高額(同時期の省線電車初乗りは5銭)予算が投入され、実質的には本駅舎であった。

その後、東海土地電気の免許は1930年(昭和5年)1月に失効され、駅舎の登記は「仮設」から「本設」に書き換えられた。なお、東海土地電気は1926年(大正15年)7月に事業を新設会社の「江ノ島電気鉄道」(後に江ノ島電鉄と改称)に譲渡して解散しており、さらに江ノ島電気鉄道はそれ以前は東京電燈経営の軌道線であった1928年(昭和3年)7月に現在の江ノ電線を買収している。

正面玄関にある駅名標は、竜宮城の入口に相応しい当駅オリジナルのものである。

駅名の由来と表記[編集]

観光地たる江の島の玄関駅であるが、江ノ島電鉄に「江ノ島駅」がすでに設置されており、また片瀬海岸が近くにあることから、「片瀬江ノ島」と名付けられた。ちなみに、江ノ電は小田急線が開通する1か月前に「片瀬」駅を「江ノ島」駅に改名している。

なお、片瀬江ノ島駅行の列車の行先表示は、以前は「片瀬江ノ島」ではなく「江ノ島」と表示されていた[10]

2002年に営業運転を開始した3000形LED式行先表示器から、「片瀬江ノ島」と表示されるようになった。また、2003年以降は方向幕の英字併記化と共にその他の車両も「片瀬江ノ島」と表示するようになった。

その他[編集]

隣の駅[編集]

小田急電鉄
江ノ島線
快速急行(当駅着のみ)・急行
藤沢駅 (OE 13) - 片瀬江ノ島駅 (OE 16)
急行(一部列車、藤沢まで各駅に停車)・各駅停車
鵠沼海岸駅 (OE 15) - 片瀬江ノ島駅 (OE 16)
※快速急行は新宿方面からの片道1本のみの運転で、当駅からの新宿方面行きの設定はない(すべて藤沢駅始発)。

脚注[編集]

  1. 小田急電鉄「事業案内」
  2. 神奈川県県勢要覧(平成12年度)223ページ
  3. 3.0 3.1 神奈川県県勢要覧(平成13年度)225ページ
  4. 4.0 4.1 神奈川県県勢要覧(平成15年度)223ページ
  5. 5.0 5.1 神奈川県県勢要覧(平成17年度)225ページ
  6. 6.0 6.1 神奈川県県勢要覧(平成19年度)227ページ
  7. 7.0 7.1 神奈川県県勢要覧(平成21年度)241ページ
  8. 8.0 8.1 神奈川県県勢要覧(平成23年度)239ページ
  9. 神奈川県県勢要覧(平成24年度)235ページ
  10. ただし例外もあり、1960年代の夏季ダイヤで運転されていた快速急行(海水浴客輸送の臨時列車、現在の快速急行とは全く別のもの)専用の方向幕では「片瀬江ノ島」と表記されていた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]