超神田寿司

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超神田寿司(ちょうかんだずし)は、秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のコミック118巻から登場する架空の寿司店である。なお当記事では、超神田寿司を経営している擬宝珠家の家族・一族についても解説する。


注意以降に核心部分が記述されています。

店について[編集]

  • 位置は千代田区神田小川町付近の靖国通り沿いにある。
  • 開業は享保2年(1717年)か(119巻に登場する出納帳の最古のものより)、またはそれ以前である。夏春都が嫁いできた大正時代には「ネタは当然だが、シャリもうまい超神田」と言われた。
  • 店の敷地には擬宝珠家の住居の他、若手調理人の共同部屋があり、住み込みで働いている(両津も正社員になって以降は共同部屋に住んでいる)。
  • 経営は擬宝珠家によって行われている。経営状況は良いようである。
    • 現在の店主は擬宝珠夜婁紫喰だが、実質的経営権は夜婁紫喰の母親で大女将である夏春都が握っている。なお、調理場については擬宝珠家の一員ではない板長がおり、両津を含む数人の調理人を指揮している。また、擬宝珠家も店を手伝っている。

特徴[編集]

  • 現在の経営者の夏春都は保守的でありながらも革新的な考えを持っていて、チェーン店システムやジェットスキーによる配達などを提案したり、両津の奇抜なアイデアを承認、投資することもよくある。
  • 夏春都は従業員を大切にしており、正月にはお年玉と称して、ボーナスを支給する他、店全体で海外旅行に行ったこともある。
  • チェーン店の2号店の初代店長は両津勘吉であり、初日の売り上げが200万である。仕入れも本店とは異なり、最初は、築地市場で仕入れていたが、飛鷹二徹に直接交渉や、爆竜大佐などによる直送でやっていたが、一時期は途絶えることもあった。なお、そのときの2号店の店員は両津と本田速人のみである。
  • 店の味については四歳の擬宝珠檸檬が責任を持っており、その知識は板長以上である(その点について、板長は両津から批判されている)。

作品中における超神田寿司の位置付け[編集]

超神田寿司は118巻において、擬宝珠纏とともにストーリーに登場し、以後のストーリーに大きな位置を占めている。これは作者、秋本治は当時「両津に家族がいたら面白いかもしれない」と考えて構想したものである。ただ、両津の結婚はストーリー上、不可能であり、両津の両親や兄弟もすでに登場済みでそこからストーリーを膨らますことも出来なかった。よって、それまでのストーリーとは全く違った存在が必要であったので超神田寿司が登場したのである。

具体的には両津に対抗できる気の強い「纏」、両津にパパ的側面を出す「檸檬」「蜜柑」、部長とは違った母親的な怒り役「夏春都」がそれぞれ登場した。また、ギャグの中心として出発した派出所とは違った舞台として、伝統的な寿司店がいいとして、「超神田寿司」が登場した。なお、擬宝珠家と両津を親戚としたのは纏と両津が結婚しにくくするためとされる(ただし、法律上は可能である)。

ただ、以上の4キャラクターを軸に超神田寿司の設定を組み立てたため、両津と年齢が近い店主の夜婁紫喰やその妻、桔梗とのエピソードが極端に少なくなっている。(憂鬱や超神田寿司の板前とのエピソードはいくつか存在する)

ちなみに店の名前は作者が「一目見て、寿司屋と分かるものにしたい」と言う意向で当初「神田寿司」とされたが、実在する店があったため、絶対実在しない「超」をつけたそうである。また、この位置に店を置いたのは作者が漫画家になる前にこの地域の近く(御茶ノ水)に勤めていたためと思われる。

159巻に掲載予定の話で両津が超神田寿司を出ていってしまった(両津曰く「夏春都にゲームソフトを捨てられそうになりニコニコ寮に緊急避難」らしい)ためか2007年後半から超神田寿司の登場頻度が減りつつある。(纏・檸檬単体での登場は続いているが)

一時期は超神田寿司関係メイン(纏・檸檬など)の話が1つの巻に半数以上を占めていたが140巻以降減少傾向である。(ピークは120巻代後半~130巻代後半)

擬宝珠家[編集]

超神田寿司の経営者・擬宝珠夏春都と主人公・両津勘吉は、大叔母と又甥の関係である。具体的には両津の祖父勘兵衛と夏春都が兄妹である。だが、勘兵衛と夏春都の仲が悪く、行き来がなかったため、両津は30代中盤(推定)まで擬宝珠家が親戚であると知らなかった。

両津勘吉と超神田寿司の出会うきっかけは夏春都の孫、擬宝珠纏が葛飾署(現・新葛飾署)に配属になったことから始まる。その直後、両津はPC設置のため、超神田寿司を訪れて、擬宝珠家との接点が生まれる。さらにその後、両津が纏をかばって暴行事件を起こす。そのため、両津は一ヶ月間の謹慎となり、纏の誘いで超神田寿司店でアルバイトとして働くことになる。なお、この時、纏は両津の名前を忘れており、浅草出身であることから「浅草一郎」(通称イチロー)というあだ名で呼ばれる。

両津は仕事態度が真面目で調理技術も高かったため、夏春都にも気に入られて、謹慎後も超神田寿司店に出入りしていた。しかし、「警察官の仕事がおろそかになる」と大原部長に怒られ、また警察官が他の職業に就くことは認められていないため、両津は戸籍を買い(戸籍名は「浅草一郎」)、超神田寿司の正社員となり、警察寮も出て、超神田寿司に住み込むことになる。

擬宝珠 纏(ぎぼし まとい)[編集]

(声: 土居裕子

交通課に勤務。夏春都の孫。両津の又従兄弟にあたる。誕生日は4月30日。神田明神下五代目。血液型O型。身長173cm、体重50kg。スリーサイズは85・59・84。髪型はポニーテール。気が強く、男っぽい性格。冬服の時期でも上着を着ずに勤務。両津・夏春都・檸檬から比較すると常人の方だが時には両津をしのぐほどの常識外れた発言や行動を取り、横暴なこともする。特にベーゴマメンコ将棋は両津に勝る腕前(両津が一方的に弱体化させられた可能性あり)。制服にスニーカー姿がトレードマーク。実家は、神田で寿司屋・「超神田寿司」を営んでおり、兄に憂鬱(ゆううつ)、妹に檸檬(レモン)と蜜柑(ミカン)がいる。少女時代は野球、学生時代はソフトボールをやっていて、ストレートは時速150キロを超える速球を投げる(両津は140キロなので両津よりも速い)。また、車の運転も得意。一方で、幼少から母親に日本舞踊を習っていたという一面も持つ。なお、纏の携帯電話は祖母が使っていたもの。なぎなたの腕前は自己流だが名門武道家の生まれの磯鷲早矢と互角の力量を持ち、2時間以上戦っても勝負がつかない。なお、両津の誕生日に手編みのマフラーを贈ったことがある。実は大学へ進んでいいのか迷っていた。高校卒業式の後に聖橋での白線流しをする時に子供が電車のホームから川へ転落し、纏は子供を助けるため、川へ飛び込んで、子供は無事助けられた。纏は当たり前の事をしたと思ったらすごく感謝されてビックリした。人を助ける事はいいことだなと感じた。また、早く社会に出て人のための仕事をしようと決めて警察官を選んだ。次の日交番に願書を出して、次の週、試験で合格し、警察学校に入学した。警察から子供を救った感謝状をもらい同署に来てくれと勧誘したが、葛飾署に卒配した。

擬宝珠 夏春都(ぎぼし げぱると、旧姓: 両津)[編集]

(声: 小宮孝泰

両津勘吉の大叔母で、勘兵衛の妹であり、擬宝珠纏の祖母である。「超神田寿司」を経営している。1923年に擬宝珠 貴一廊(ぎぼし きいちろう)に嫁いだ。嫁いだのが23歳という記述があるため生年は1900年と思われる。「擬宝珠」の姓は飾りの「擬宝珠」に、「ゲパルト」の名はドイツの対空戦車名に由来する(そのため両津はドイツ人かと思ったらしい)。推定年齢は102歳(101歳という説も)。誕生日は5月10日。算盤の速度は指が見えないほどに速い。三味線を得意とし、その時だけ左利きになる。IT知識が豊富で、パソコンや携帯電話を使いこなし、DVDについても詳しい。本人が言うには盆栽の趣味は老後のためにとっておくらしい。両津家出身のため、商売人気質がある。擬宝珠家の自家用車はジャガー(上級モデルであるデイムラー・ダブルシックス。1988年頃の左ハンドル仕様)だがこれは夏春都が選んだものと思われる。なお、老婆とは言え女性キャラクターの声を男性があてることは過去にもあまり前例が無い(数少ない例としては『いじわるばあさん』など)が、これは演じた小宮と両津役の石井が旧知である事からの起用と考えられる。両津家に対し嫌悪感を抱いている。しかし、勘吉そのものはある程度気に入っているようで、自分の旦那と似ているところがあると纏に話した事がある。
アニメでは両津自身も毛嫌いし、度々なぎなたで追い回す。また、檸檬が両津を慕っているのも気に入らないようで、わざと嫌わせようとしたこともあった(結果は失敗)。

擬宝珠 檸檬 (ぎぼし れもん)[編集]

(声: 齋藤彩夏

纏の妹。幼稚園児。年齢は4歳。誕生日は12月11日。血液型はO型。身長95cm、体重15kg(140巻4話では16kg)。初期は感情が無く無愛想であったが、両津と出会ってから明るい性格になった(特に両津には懐き、心を許している)。両津勘吉をしのぐ特殊能力を持っている。両津に対しては将棋や味覚には完全に上回り、特に味覚は「神の舌」の異名をとるほど優れており、作り手の精神状態まで判断してしまう。将棋は両津に十枚落ちで勝てるほど。口癖は「~じゃ」や「~じゃのう」。『水戸黄門』などの時代劇将棋、『おじゃる丸』などが好きである。『旗本退屈男』など時代劇の名前を漢字で書くことができるが、自分の名前の漢字は書けない。しっかり者で人前ではめったに涙を見せない(しかし、アニメ版では泣き上戸の性格である)。妹の蜜柑にはお姉さんらしく接している。食パンが大嫌いであったが蜜柑によって食べられるようになった。アニメでは両津に対して上から目線で接したのは初対面時のみで、人間的にも尊敬している発言が度々見受けられる。また、理想の男性として両津勘吉の名前を挙げており、恋心を抱いている電極プラスがショックを受けた事がある。ちなみに余談だが、2007年現在「檸檬」という名前で戸籍登録することはできない。

擬宝珠 蜜柑(ぎぼし みかん)[編集]

(声: 鮭延未可

纏と檸檬の妹。多少言葉を発することができる(最初に喋った言葉は「れもん」、二番目に「イチロー(両津の別名)」)。誕生日は6月23日。「蜜柑」の名前は週刊少年ジャンプ読者から一般公募で決定された名前で、姉の檸檬にちなんで名づけられた。
アニメでは両津があやすと泣き止んだという描写がある。

擬宝珠 憂鬱 (ぎぼし ゆううつ)[編集]

纏の兄で、現在京都の料亭「超雅」で修業中。何故こんなひどい名前を付けられたかは不明。酒を飲むと憂鬱になり涙しやすい。自意識過剰な面もあり、女性のちょっとした行為で惚れられたと勘違いする。特に早矢や右京のような大和撫子に弱い。野球、剣道などスポーツ万能である。纏に野球を教えたのは彼である。鉄道ファンでもある。

擬宝珠 夜婁紫喰(ぎぼし よろしく)[編集]

(声: 西松和彦

夏春都の息子で、纏たちの父親。超神田寿司の店主だが、店の実権は母に握られている。あまりにも影が薄い。

擬宝珠 桔梗(ぎぼし ききょう)[編集]

(声: 木村亜希子

夜婁紫喰の妻で、纏ら4人の子の母親。子供の年齢から推測するに年齢は40歳代後半と思われるが、外見はとても若く見える。瞳はいつもキラキラしている。

擬宝珠 貴一廊(ぎぼし きいちろう)[編集]

夏春都の夫で夜婁紫喰の父、纏たちの祖父にあたる。太平洋戦争で戦死した。


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