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|関係する人物 = [[常盤文克]]
 
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|外部リンク = [http://www.kao.co.jp/ www.kao.co.jp]
 
|外部リンク = [http://www.kao.co.jp/ www.kao.co.jp]
|特記事項 =  
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|特記事項 = [[フジテレビジョン]]の筆頭スポンサー
 
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[[Image:Kao Corporation (head office).jpg|thumb|right|250px|花王本社(東京都中央区)]]
 
[[Image:Kao Corporation (head office).jpg|thumb|right|250px|花王本社(東京都中央区)]]
'''花王株式会社'''(かおうかぶしきかいしゃ、英名:''Kao Corporation'')は、家庭用や業務用の[[洗剤]]、[[トイレタリー]]用品、[[化粧品]]を製造し洗剤、トイレタリー国内首位、化粧品2位(子会社含め)とする大手[[化学]]メーカー。[[東京証券取引所]]第1部[[上場]]、国内外に多くの[[工場]]や販売拠点をもつ。世界一を独占する可能性が高い。
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'''花王株式会社'''(かおうかぶしきかいしゃ、英名:''Kao Corporation'')は、家庭用や業務用の[[洗剤]]、[[トイレタリー]]用品、[[化粧品]]を製造し洗剤、トイレタリー国内首位、化粧品2位(子会社含め)とする大手[[化学]]メーカー。[[東京証券取引所]]第1部[[上場]]、国内外に多くの[[工場]]や販売拠点をもつ。世界一を独占する可能性が高かったが、後述の[[#不祥事|騒動]]によりこの野望は悉く打ち砕かれた。
  
== 概要 ==
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==概要==
 
マーケティングに力を入れ、数多くの部門でトップシェアを誇る。日本を代表する日用品メーカー。洗濯用洗剤のシェアは圧倒的。また、最近では独自商品として体に脂肪がつきにくいダイエット油「[[エコナ]]」や体脂肪をエネルギーとして燃やす飲料「[[ヘルシア]]」といった[[健康食品]]を販売し、高い収益力を誇っている。競合企業には、「[[ライオン (企業)|ライオン]]」「[[プロクター・アンド・ギャンブル|P&G]]」「[[ユニリーバ・ジャパン]]」がある。
 
マーケティングに力を入れ、数多くの部門でトップシェアを誇る。日本を代表する日用品メーカー。洗濯用洗剤のシェアは圧倒的。また、最近では独自商品として体に脂肪がつきにくいダイエット油「[[エコナ]]」や体脂肪をエネルギーとして燃やす飲料「[[ヘルシア]]」といった[[健康食品]]を販売し、高い収益力を誇っている。競合企業には、「[[ライオン (企業)|ライオン]]」「[[プロクター・アンド・ギャンブル|P&G]]」「[[ユニリーバ・ジャパン]]」がある。
  
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2009年10月から、CIを「'''自然と調和する こころ豊かな毎日を目指して'''」に改定すると共に、月のマークの「花王」ブランドにおいては、日本・アジアのコンシューマープロダクツ事業分野、ケミカル事業分野において、日本語表記の「花王」から、英語表記の「kao」に変更する<ref>[http://www.kao.com/jp/corp_news/2009/20090617_002.html 花王 エコロジーを経営の根幹に据え、新CI(コーポレート・アイデンティティ)と環境宣言を発表] 花王 ニュースリリース 2009年6月17日閲覧</ref>(新製品については、2009年9月発売の製品より先行で英語表記の「kao」になる) 。
 
2009年10月から、CIを「'''自然と調和する こころ豊かな毎日を目指して'''」に改定すると共に、月のマークの「花王」ブランドにおいては、日本・アジアのコンシューマープロダクツ事業分野、ケミカル事業分野において、日本語表記の「花王」から、英語表記の「kao」に変更する<ref>[http://www.kao.com/jp/corp_news/2009/20090617_002.html 花王 エコロジーを経営の根幹に据え、新CI(コーポレート・アイデンティティ)と環境宣言を発表] 花王 ニュースリリース 2009年6月17日閲覧</ref>(新製品については、2009年9月発売の製品より先行で英語表記の「kao」になる) 。
  
=== ブランドマーク ===
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===ブランドマーク===
 
1890年発売の花王石鹸は当時「顔洗い」と呼んでいた化粧石鹸の高級な品質を訴求するため、発音が「顔」に通じる「花王」と命名したもの。
 
1890年発売の花王石鹸は当時「顔洗い」と呼んでいた化粧石鹸の高級な品質を訴求するため、発音が「顔」に通じる「花王」と命名したもの。
  
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*1953年 - : 現在のマークに。
 
*1953年 - : 現在のマークに。
 
*1985年 - : 社名変更に伴い、「花王」の社名ロゴ(CI導入)を追加した(但し、CI導入は社名変更以前から行われていた)。
 
*1985年 - : 社名変更に伴い、「花王」の社名ロゴ(CI導入)を追加した(但し、CI導入は社名変更以前から行われていた)。
== 歴代キャッチフレーズ ==
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==歴代キャッチフレーズ==
 
*?~1983年 - : 月のマークでおなじみの花王石鹸
 
*?~1983年 - : 月のマークでおなじみの花王石鹸
 
*1984年 - : 清潔な暮らしをひろげる月のマークの花王石鹸(または花王)([[関西テレビ放送|KTV]]「[[花王名人劇場]]」、[[東京放送|TBS]]「[[鶴太郎と枝里子のデータブティック]]」のみ)。
 
*1984年 - : 清潔な暮らしをひろげる月のマークの花王石鹸(または花王)([[関西テレビ放送|KTV]]「[[花王名人劇場]]」、[[東京放送|TBS]]「[[鶴太郎と枝里子のデータブティック]]」のみ)。
 
*1985年~2009年9月 - :①清潔で美しく健やかな毎日をめざして。②清潔で美しく健やかな毎日をめざす。③清潔で美しく健やかに(TBS「[[愛の劇場]]」のみ)。
 
*1985年~2009年9月 - :①清潔で美しく健やかな毎日をめざして。②清潔で美しく健やかな毎日をめざす。③清潔で美しく健やかに(TBS「[[愛の劇場]]」のみ)。
 
*2009年10月 - :自然と調和する こころ豊かな毎日を目指して
 
*2009年10月 - :自然と調和する こころ豊かな毎日を目指して
== 略歴 ==
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==略歴==
 
*[[1887年]]([[明治]]20年)6月 - [[長瀬富郎]]が日本橋馬喰町に「長瀬商店」を創業(石鹸や輸入文房具などを販売)
 
*[[1887年]]([[明治]]20年)6月 - [[長瀬富郎]]が日本橋馬喰町に「長瀬商店」を創業(石鹸や輸入文房具などを販売)
 
*[[1923年]]([[大正]]12年) - 「吾嬬町工場」(現在の東京工場)操業開始、石鹸の生産に乗り出す
 
*[[1923年]]([[大正]]12年) - 「吾嬬町工場」(現在の東京工場)操業開始、石鹸の生産に乗り出す
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*2009年10月 - : 新CI導入に伴い、「月のマーク」は現行のまま「花王」のロゴを「kao」に変更(石鹸に使用している「kao」ロゴとは異なる)。
 
*2009年10月 - : 新CI導入に伴い、「月のマーク」は現行のまま「花王」のロゴを「kao」に変更(石鹸に使用している「kao」ロゴとは異なる)。
  
== 事業場 ==
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==事業場==
 
*[[花王茅場町事業場|茅場町事業場]](東京都中央区・本社内)
 
*[[花王茅場町事業場|茅場町事業場]](東京都中央区・本社内)
 
*[[花王すみだ事業場|すみだ事業場]](東京都[[墨田区]])
 
*[[花王すみだ事業場|すみだ事業場]](東京都[[墨田区]])
 
*[[花王大阪事業場|大阪事業場]]([[大阪府]][[大阪市]])
 
*[[花王大阪事業場|大阪事業場]]([[大阪府]][[大阪市]])
  
== 工場 ==
+
==工場==
 
*[[花王酒田工場|酒田工場]]([[山形県]][[酒田市]])
 
*[[花王酒田工場|酒田工場]]([[山形県]][[酒田市]])
 
*[[花王栃木工場|栃木工場]]([[栃木県]][[芳賀郡]][[市貝町]])
 
*[[花王栃木工場|栃木工場]]([[栃木県]][[芳賀郡]][[市貝町]])
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*[[愛媛サニタリープロダクツ]]([[愛媛県]][[西条市]])
 
*[[愛媛サニタリープロダクツ]]([[愛媛県]][[西条市]])
  
== 研究所 ==   
+
==研究所==   
 
*[[花王栃木工場|栃木研究所]](栃木県芳賀郡市貝町・栃木工場内)
 
*[[花王栃木工場|栃木研究所]](栃木県芳賀郡市貝町・栃木工場内)
 
*[[花王すみだ事業場|東京研究所]](東京都墨田区・すみだ事業場内)
 
*[[花王すみだ事業場|東京研究所]](東京都墨田区・すみだ事業場内)
 
*[[花王和歌山工場|和歌山研究所]](和歌山県和歌山市・和歌山工場内)
 
*[[花王和歌山工場|和歌山研究所]](和歌山県和歌山市・和歌山工場内)
  
== 関係会社 ==
+
==関係会社==
=== 国内 ===
+
===国内===
 
*[[花王販売]]
 
*[[花王販売]]
 
*[[花王化粧品販売]]
 
*[[花王化粧品販売]]
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*[[クラシエホールディングス]]
 
*[[クラシエホールディングス]]
  
== 主な商品 ==
+
==主な商品==
 
*[[花王製品一覧]]を参照。
 
*[[花王製品一覧]]を参照。
  
== 宣伝活動 ==
+
==宣伝活動==
 
[[テレビ番組]]での[[提供クレジット]]の際の「'''清潔で 美しく すこやかな毎日を目指す、花王の提供でお送りします(しました)'''」という[[キャッチコピー]](提供アナウンス)は有名である(かつてのテレビでのアナウンスは「'''月のマークでお馴染みの、花王がお送りします(しました)'''」となっていた)。
 
[[テレビ番組]]での[[提供クレジット]]の際の「'''清潔で 美しく すこやかな毎日を目指す、花王の提供でお送りします(しました)'''」という[[キャッチコピー]](提供アナウンス)は有名である(かつてのテレビでのアナウンスは「'''月のマークでお馴染みの、花王がお送りします(しました)'''」となっていた)。
  
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現在もそうであるかは不明であるが、日本の企業で最もテレビCMに広告費を費やす企業でもあった。
 
現在もそうであるかは不明であるが、日本の企業で最もテレビCMに広告費を費やす企業でもあった。
  
=== 主なスポンサー番組 ===
+
===主なスポンサー番組===
==== 現在の提供番組 ====
+
====現在の提供番組====
 
*[[一社提供]]の番組
 
*[[一社提供]]の番組
 
**'''[[東京放送|TBS]]金曜23:00~枠'''
 
**'''[[東京放送|TBS]]金曜23:00~枠'''
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**[[世界まる見え!テレビ特捜部]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]、[[2006年]]1月~3月は1分枠になった)
 
**[[世界まる見え!テレビ特捜部]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]、[[2006年]]1月~3月は1分枠になった)
 
**[[週末のシンデレラ 世界!弾丸トラベラー]](同)
 
**[[週末のシンデレラ 世界!弾丸トラベラー]](同)
**[[水曜劇場]](同)
+
**[[Asian Ace]]([[TBSテレビ|TBS]])
**[[うたばん]](同、2000年10月から2009年9月まで提供クレジット自粛だった)
+
**[[スパモク!!]](同、2000年10月から2009年9月まで提供クレジット自粛だった)
 
**[[日曜劇場]](同)
 
**[[日曜劇場]](同)
**[[情報プレゼンター とくダネ!|とくダネ!]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]]、日によっては、[[生コマーシャル]]がなされることもある)
+
**[[年末Not yet]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]]、AKBの派生ユニット「Not yet」が司会を務めるフジテレビ系列の年末年始特番)
 
**[[とんねるずのみなさんのおかげでした]](同)
 
**[[とんねるずのみなさんのおかげでした]](同)
 
**[[土曜プレミアム]](同、隔週で前半・後半入れ替え、2007年3月までは60秒だった)
 
**[[土曜プレミアム]](同、隔週で前半・後半入れ替え、2007年3月までは60秒だった)
**[[爆笑レッドシアター]](同)
+
**[[ザ・ベストハウス123]](同)
**[[エチカの鏡〜ココロにキクTV〜]](同)
+
**[[Mr.サンデー]](同)
**[[土曜ドラマ (フジテレビ)|フジテレビの土曜11時枠の海外ドラマ]](同、2009年9月までは30秒スポンサーでPT扱いだった)
+
 
*'''CM枠が1分の番組'''
 
*'''CM枠が1分の番組'''
 
**[[踊る!さんま御殿!!]](日本テレビ系列)
 
**[[踊る!さんま御殿!!]](日本テレビ系列)
**[[太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。]](同)
+
**[[なるほど!ハイスクール]](同)
 
**[[金曜ロードショー]](同、隔週で前半・後半入れ替え)<br />※1972年(水曜ロードショー放送開始時)からスポンサーを引き継ぎ、現在に至る当番組伝統の最も代表的な協賛スポンサー。また特別企画として、翌日土曜日にも『'''金曜特別ロードショー'''』として放送される場合も提供有り。
 
**[[金曜ロードショー]](同、隔週で前半・後半入れ替え)<br />※1972年(水曜ロードショー放送開始時)からスポンサーを引き継ぎ、現在に至る当番組伝統の最も代表的な協賛スポンサー。また特別企画として、翌日土曜日にも『'''金曜特別ロードショー'''』として放送される場合も提供有り。
 
**[[天才!志村どうぶつ園]](同、土曜日時代)
 
**[[天才!志村どうぶつ園]](同、土曜日時代)
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**[[世界の果てまで イッテQ!]](同)
 
**[[世界の果てまで イッテQ!]](同)
 
**[[さんまのSUPERからくりTV]](TBS、隔週で前半・後半入れ替え)  
 
**[[さんまのSUPERからくりTV]](TBS、隔週で前半・後半入れ替え)  
**[[爆笑レッドカーペット]](同)
+
**[[木曜ドラマ9]](同)
 
**[[グータンヌーボ]](同、2007年9月までは30秒だった。緑色で表示される)
 
**[[グータンヌーボ]](同、2007年9月までは30秒だった。緑色で表示される)
**[[金曜プレステージ]](同、隔週で前半・後半入れ替え)
 
 
**[[クイズプレゼンバラエティー Qさま!!]]([[テレビ朝日]]、ゴールデン枠時代 2006年10月 - )
 
**[[クイズプレゼンバラエティー Qさま!!]]([[テレビ朝日]]、ゴールデン枠時代 2006年10月 - )
 
**[[いきなり!黄金伝説。]](同、2004年10月- 2006年3月までは提クレ自粛)
 
**[[いきなり!黄金伝説。]](同、2004年10月- 2006年3月までは提クレ自粛)
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**[[土曜ワイド劇場]](同、隔週で22時台前半・22時台後半入れ替え)
 
**[[土曜ワイド劇場]](同、隔週で22時台前半・22時台後半入れ替え)
 
**[[日曜洋画劇場]](同、隔週で前半・後半入れ替え。当初は提クレ自粛)
 
**[[日曜洋画劇場]](同、隔週で前半・後半入れ替え。当初は提クレ自粛)
**[[決着!歴史ミステリー]](テレビ東京系列)
+
**[[和風総本家]](テレビ東京系列)
 
**[[所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!]](同)
 
**[[所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!]](同)
 
*'''提供クレジット表示がないもののコマーシャルを放送している番組'''※30秒の場合は[[パーティシペーション|P.T.]]扱い
 
*'''提供クレジット表示がないもののコマーシャルを放送している番組'''※30秒の場合は[[パーティシペーション|P.T.]]扱い
**[[ズームイン!!SUPER]](日本テレビ)
+
**[[中井正広のブラックバラエティ]](日本テレビ)
 
**[[爽快情報バラエティー スッキリ!!|スッキリ!!]](同、隔日)
 
**[[爽快情報バラエティー スッキリ!!|スッキリ!!]](同、隔日)
 
**[[それいけ!アンパンマン]](同)
 
**[[それいけ!アンパンマン]](同)
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**[[森田一義アワー 笑っていいとも!|笑っていいとも!]](フジテレビ、隔日、提供クレジットの表示は無し。花王子会社・カネボウ化粧品もスポンサーになっている。2007年2月・3月に一度付いていたが、同年12月から再登板)
 
**[[森田一義アワー 笑っていいとも!|笑っていいとも!]](フジテレビ、隔日、提供クレジットの表示は無し。花王子会社・カネボウ化粧品もスポンサーになっている。2007年2月・3月に一度付いていたが、同年12月から再登板)
 
**[[バラパラ|フジテレビ23時からのバラエティー枠]](同系、『[[5LDK]]』ほか)(同、余談だが[[プロクター・アンド・ギャンブル|P&G]]、[[ユニリーバ・ジャパン|Unilever]]などの同業者もスポンサーになっている。)
 
**[[バラパラ|フジテレビ23時からのバラエティー枠]](同系、『[[5LDK]]』ほか)(同、余談だが[[プロクター・アンド・ギャンブル|P&G]]、[[ユニリーバ・ジャパン|Unilever]]などの同業者もスポンサーになっている。)
**[[VivaVivaV6|VVV6]](同)
+
**[[僕らの音楽 -OUR MUSIC-]](同)
 
**[[サザエさん (テレビアニメ)|サザエさん]](同)
 
**[[サザエさん (テレビアニメ)|サザエさん]](同)
**[[熱血!平成教育学院]](同、隔週で前半・後半入れ替え)
+
**[[東京風]](同)
 
**[[カスペ!]](同)
 
**[[カスペ!]](同)
 
**[[関西テレビ制作・火曜10時枠の連続ドラマ]](同、2009年7月から)
 
**[[関西テレビ制作・火曜10時枠の連続ドラマ]](同、2009年7月から)
 
*'''花王の企業としてではなく、花王が製造・販売する商品ブランド名で提供する番組'''
 
*'''花王の企業としてではなく、花王が製造・販売する商品ブランド名で提供する番組'''
**[[魔女たちの22時]](日本テレビ、「カネボウ化粧品」名義)(花王名義は2007年4月-2008年12月。このうち30秒提供だった2008年9月まではPT=ノンクレジット扱いで、2008年10月から60秒提供で表示があった。2009年1月からは子会社であるカネボウ化粧品の提供となっている。)
+
**[[AKBINGO!]](日本テレビ、「カネボウ化粧品」名義)
 
**[[水曜ドラマ (日本テレビ)|水曜ドラマ]](日本テレビ、「NIVEA」名義)
 
**[[水曜ドラマ (日本テレビ)|水曜ドラマ]](日本テレビ、「NIVEA」名義)
 
**[[サンデーモーニング|関口宏のサンデーモーニング]](TBS系列 1996年3月までは花王の企業スポンサーとして放送していたが一時降板。その後「ヘルシア緑茶」名義でスポンサー復帰し現在に至る)
 
**[[サンデーモーニング|関口宏のサンデーモーニング]](TBS系列 1996年3月までは花王の企業スポンサーとして放送していたが一時降板。その後「ヘルシア緑茶」名義でスポンサー復帰し現在に至る)
 
**[[ワールドビジネスサテライト]](テレビ東京、「ヘルシア緑茶」名義)
 
**[[ワールドビジネスサテライト]](テレビ東京、「ヘルシア緑茶」名義)
**[[スーパーサッカー]](TBS。2007年10月から「サクセス」(ヘアケア)名義)
+
**[[有吉AKB共和国]](TBS)
 
**[[やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜|やべっちFC]](テレビ朝日 2008年4月 サクセス)
 
**[[やべっちFC〜日本サッカー応援宣言〜|やべっちFC]](テレビ朝日 2008年4月 サクセス)
 
**[[ドラえもん (1979年のテレビアニメ)|ドラえもん]](同、メリーズ)
 
**[[ドラえもん (1979年のテレビアニメ)|ドラえもん]](同、メリーズ)
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**[[ちびまる子ちゃん]](同、番組終了後の30秒間、ヒッチハイクとしてCMが流れる)
 
**[[ちびまる子ちゃん]](同、番組終了後の30秒間、ヒッチハイクとしてCMが流れる)
  
==== 過去の提供番組 ====
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====過去の提供番組====
 
*'''フジテレビ系日曜09:30~枠'''
 
*'''フジテレビ系日曜09:30~枠'''
 
**[[女はダバダ]]→[[カモナ・マイハウス!]](番組終了間際にの[[日本電信電話|NTT]]のヒッチハイクCMが[[インフォマーシャル]]として流れていた。司会:[[山田邦子]])
 
**[[女はダバダ]]→[[カモナ・マイハウス!]](番組終了間際にの[[日本電信電話|NTT]]のヒッチハイクCMが[[インフォマーシャル]]として流れていた。司会:[[山田邦子]])
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*[[TVチャンピオン]](同系)
 
*[[TVチャンピオン]](同系)
  
== CM出演者([[ニベア花王]]、[[ソフィーナ]]は該当項目参照) ==
+
==CM出演者([[カネボウ化粧品]]、[[ニベア花王]]、[[ソフィーナ]]は該当項目参照)==
 
===現在===
 
===現在===
 
*[[田中実 (俳優)|田中実]] - マジックリン
 
*[[田中実 (俳優)|田中実]] - マジックリン
 
*[[山咲トオル]] - エッセンシャル
 
*[[山咲トオル]] - エッセンシャル
*[[沢村一樹]] - 強力カビハイター 
+
*[[宮川大輔]] - 強力カビハイター 
 
*[[伊藤英明]] - サクセス
 
*[[伊藤英明]] - サクセス
*[[山本太郎]] - クリアクリーンプラス(他社の製品出演後)
+
*[[沢村一樹]] - クリアクリーンプラス(他社の製品出演後)
 
*[[えなりかずき]] - リリーフ
 
*[[えなりかずき]] - リリーフ
 
*[[村田雄浩]] - ふんわりニュービーズ
 
*[[村田雄浩]] - ふんわりニュービーズ
*[[田辺誠一]] - スタイルフィット
 
 
*[[仲村トオル]] - メリット
 
*[[仲村トオル]] - メリット
 
*[[鷲尾いさ子]] - メリット(過去にはシャンプーのステーシアにも出演)
 
*[[鷲尾いさ子]] - メリット(過去にはシャンプーのステーシアにも出演)
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*[[竹下玲奈]] - ビオレパーフェクトオイル、プリティアふんわり泡カラー(過去には台湾や香港でのシフォネのCMにも出演)
 
*[[竹下玲奈]] - ビオレパーフェクトオイル、プリティアふんわり泡カラー(過去には台湾や香港でのシフォネのCMにも出演)
 
*[[森尾由美]] - マジックリン
 
*[[森尾由美]] - マジックリン
*[[清原亜希]] - エコナ
 
 
*[[加藤貴子 (女優)|加藤貴子]] - ワイドハイター
 
*[[加藤貴子 (女優)|加藤貴子]] - ワイドハイター
 
*[[山崎静代]]([[南海キャンディーズ]]) - エッセンシャル
 
*[[山崎静代]]([[南海キャンディーズ]]) - エッセンシャル
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*[[飯島直子]] - ピュオーラ
 
*[[飯島直子]] - ピュオーラ
 
*[[上野樹里]] - クリアクリーンホワイトニング
 
*[[上野樹里]] - クリアクリーンホワイトニング
*[[伊藤歩]] - スタイルフィット
 
 
*[[後藤久美子 (女優)|後藤久美子]] - アジエンス(過去には同じシャンプーのエッセンシャルに出演)
 
*[[後藤久美子 (女優)|後藤久美子]] - アジエンス(過去には同じシャンプーのエッセンシャルに出演)
 
*[[チョン・ジヒョン]] - アジエンス
 
*[[チョン・ジヒョン]] - アジエンス
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*[[青木さやか]] - バブ
 
*[[青木さやか]] - バブ
 
*[[千秋 (タレント)|千秋]] - クイックル
 
*[[千秋 (タレント)|千秋]] - クイックル
 +
*[[Not yet]] - ビオレパーフェクトオイル
  
 
===過去===
 
===過去===
362行目: 358行目:
 
など。
 
など。
  
== 外部リンク ==
+
==不祥事==
 +
花王本社は周知の通り、山ほど内部に問題を抱えてはいるものの、たまに露呈したとしても、[[電通]]を既に抱きかかえにしている為、各マスメディアは、たとえ不祥事があっても、隅に極めて小さく乗せる程度である。
 +
 
 +
マスコミ対応としては、あまりに軽薄なやり方である。
 +
 
 +
また、これではマスコミなど無いに等しい。
 +
 
 +
===[[エコナ]]===
 +
====ジアシルグリセロール====
 +
平成15年度に[[厚生労働省]]が行った厚生労働科学特別研究において、ジアシルグリセロールを与えた雄の[[遺伝子組み換え]][[ラット]](癌が発生しやすいよう、遺伝子の組み換えがなされている)の舌に[[発がんプロモーション]]作用が示唆された。なお、雌の遺伝子組み換えラット及び遺伝子組み替えを行っていないラットでは、発がんプロモーション作用は認められなかった。[[食品安全委員会]]は、[[厚生労働省]]から依頼を受け、食品健康影響評価の追加試験を行っている。
 +
 
 +
厚生労働省では、特定保健用食品の許可にあたっての安全性の審査は妥当であり、健康上の問題はないとしている
 +
<ref>[http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/090930-1.html 厚生労働省:高濃度にジアシルグリセロール (DAG) を含む食品の食品健康影響評価依頼に係るQ&A]</ref>。
 +
 
 +
その後、食品安全委員会の調査会で発がんプロモーション作用について審議が進められている。高濃度での試験において皮膚に対するプロモーション作用は認められるが、「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題ないと判断した」との中間結論の方向が2009年2月に出された<ref>[http://www.fsc.go.jp/senmon/tenkabutu/t-dai68/index.html 食品安全委員会新開発食品(第57回)・添加物(第68回)合同専門調査会]</ref>。しかし、それぞれの実験報告の中で「安全」あるいはその根拠が薄く、安全であると結論する根拠は見あたらないとのコメントも提出されており、中間とりまとめ文書は最終化にいたっていない。
 +
 
 +
====グリシドール脂肪酸エステル====
 +
また、2009年7月6日に厚生労働省から、体内で発がん性物質に変わる懸念が指摘されているグリシドール脂肪酸エステルがエコナに高濃度で含まれることが報告され、エコナの発がん性を中心に引き続き安全性の審議が行われている。
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グリシドール脂肪酸エステルの毒性や体内動態等について明確ではないが、エコナ摂取時、体内吸収されるグリシドール脂肪酸エステルが、すべて発がん性物質[[グリシドール]]([[:w:Glycidol|Glycidol]]、2,3-エポキシ-1-プロパノール)に変換されると仮定すると、健康上の危惧が無いとは言えない結果が専門委員から提出された。すなわち、グリシドールについて健康上の危惧が無いと考えられるmargin of exposure(MoE)値は動物実験の結果から10,000であるが、エコナのMoE値は約250程度であり、健康上の危惧が無いと考えられるMoE値から約40倍の隔たりがあり数倍の誤差の可能性を見込んでも、食品安全委員会としてはDAG油を主たる油脂として日々摂取する国民においては、健康上の危惧が存在しないとはいえない、との指摘である<ref>[http://www.fsc.go.jp/senmon/tenkabutu/t-dai76/tenkabutu76-siryou4.pdf]</ref>。2009年12月現在、厚生労働省がグリシドール脂肪酸エステルの毒性などを検討している<ref>[http://www.fsc.go.jp/senmon/tenkabutu/t-dai76/index.html]</ref>。
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2009年[[9月11日]]、消費者団体の[[主婦連合会]]が消費者庁、厚生労働省、花王に対し、エコナの特定保健用食品としての認可取消しや、安全性が確保されるまで一時的に販売を停止するよう求める要望書の提出を行った<ref>{{cite news|url=http://www.jc-press.com/news/200909/091201.htm|title=消費者庁に「エコナ問題」めぐり初の要望書=主婦連合会|publisher=[[ニッポン消費者新聞]]|date=2009-09-12|accessdate=2009-10-07}}</ref>。
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花王ではこのような動きと、グリシドール脂肪酸エステルの安全性に対する懸念や不安を持つ声が一部の消費者からも挙がっていることを受け、同年9月16日、グリシドール脂肪酸エステルが一般食用油と同等レベルに低減されるまでの当分の間、「エコナ」全商品並びにジアシルグリセロールを含有するドックフード「ヘルスラボ」全商品の一時販売自粛並びに出荷停止を決定した<ref>[http://www.kao.com/jp/corp_news/2009/20090916_002.html エコナ関連製品の一時販売自粛について] 花王株式会社 ニュースリリース 2009年9月16日</ref>。同社は同年11月上旬を目処にグリシドール脂肪酸エステルの低減目標値までの引き下げを達成し、2010年2月の販売再開を目指すと広報を通じ表明した<ref>{{cite news|url=http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-11529120090916|title=花王、エコナ関連製品の一時販売を自粛|publisher=[[ロイター]]|date=2009-09-16|accessdate=2009-10-07}}</ref>。
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====販売自粛後の動き====
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{{現在進行|section=1|date=2009年10月}}
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<!-- 何年の出来事か書いてください -->
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販売停止の発表を受け、花王には2009年[[9月17日]]までに2000件を超える問い合わせが殺到<ref>{{cite news|url=http://mainichi.jp/life/food/news/20090918ddm012040076000c.html|title=花王:「エコナ」販売停止 花王に電話2000件超|publisher=[[毎日新聞]]|date=2009-09-18|accessdate=2009-10-07}}</ref>。
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2009年[[9月25日]]、[[主婦連合会]]を初めとした消費者団体が特定保健用食品の許可取り消しを求めて緊急集会を開催、同集会に花王側も参加し、販売休止は商品を改良するための一時的な措置であると従来の主張を繰り返す<ref>{{cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090925-OYT1T01046.htm|title=エコナの特定保健用食品許可取り消しを、消費者団体が集会|work=YOMIURI ONLINE|publisher=[[読売新聞社]]|date=2009-09-25|accessdate=2009-10-07}}</ref>。
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2009年[[9月29日]]、[[特命担当大臣|消費者担当大臣]][[福島瑞穂]]が政務官[[泉健太]]を代表としたグループ「食品SOS対応プロジェクト」で対応することを発表。特定保健用食品認定の取り消しも含めた対応を1週間でまとめる考えを示し<ref>{{cite news|url=http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090929dde041040051000c.html|title=花王:「エコナ」販売停止 消費者相「1週間で対応」|publisher=[[毎日新聞]]|date=2009-09-29|accessdate=2009-10-07}}</ref>、同年[[10月6日]]、消費者庁の対策チームが花王幹部より聞き取り調査を実施<ref>{{cite news|url=http://www.news24.jp/articles/2009/10/07/07145187.html|title=消費者庁、エコナ問題で花王から聞き取り|work=YOMIURI ONLINE|publisher=[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]|date=2009-10-07|accessdate=2009-10-07}}</ref>。
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消費者庁の対応策がまとまる予定だった2009年[[10月8日]]、花王が消費者庁に特定保健用食品の許可の失効届を提出。<ref>{{cite news|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091008-OYT1T00782.htm|title=花王、食用油「エコナ」のトクホ返上|work=YOMIURI ONLINE|publisher=[[読売新聞社]]|date=2009-10-08|accessdate=2009-10-08}}</ref><ref>{{cite news|url=http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11861020091008|title=花王、エコナ関連製品で特定保健用食品の許可失効届け提出へ|work=Reuters|publisher=[[ロイター]]|date=2009-10-08|accessdate=2009-10-08}}</ref>。
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===フジテレビスポンサー抗議デモ===
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「偏向報道をするフジテレビを支援(スポンサー料など)する[[花王]]も同罪」や「偏向報道するフジテレビへのスポンサーは止めるべき」などの考えから、花王への抗議活動も起きている。
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[[9月16日]] - 東京の花王本社前で抗議活動が行われ、1200人(主催者・9.16花王抗議デモ実行委員会発表)が参加。<ref name="kaohdemo">{{Cite web|date=2011-09-16|url=http://getnews.jp/archives/141843|title=東ドイツはピクニック。日本は「お台場おさんぽ」から - ガジェット通信|publisher=[[ガジェット通信]]|language=日本語|accessdate=2011-10-18}}</ref>{{信頼性要検証|date=2011年10月}}デモ参加者には女性も多く、尚且つネット視聴者は10万人を超えたという<ref name="kaohdemo916">{{Cite web|date=2011-09-16|url=http://getnews.jp/archives/141594|title=【速報】フジテレビの偏向報道に反対するデモ、スポンサー『花王』にも及ぶ【デモ1200名+ネット中継10万視聴】|publisher=[[ガジェット通信]]|language=日本語|accessdate=2011-10-18}}</ref>。<ref name=>やまと新聞 平成23年(2011年)9月16日</ref>
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[[10月25日]]、花王の尾崎社長は[[日本経済新聞]]の取材に対し、不買運動について「影響は一切ない。基本的に業績に影響が出るような問題ではないと認識している」と話した<ref>[http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE0E7E2918A8DE0E7E3E2E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195577008122009000000 花王社長、タイ洪水の業績への影響「経過見て判断」]『日本経済新聞』2011年10月25日</ref>。
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==脚注==
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<references />
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==外部リンク==
 
*[http://www.kao.co.jp/ 花王株式会社]
 
*[http://www.kao.co.jp/ 花王株式会社]
 
*[http://www.sofina.co.jp/ 花王ソフィーナ(化粧品ブランド)]
 
*[http://www.sofina.co.jp/ 花王ソフィーナ(化粧品ブランド)]

2011年11月29日 (火) 13:11時点における版

花王株式会社
Kao Corporation
種類 株式会社
市場情報 東証1部 4452
~上場中
略称
本社所在地  103-8210
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
電話番号 03-3660-7111
設立 1940年(昭和15年)5月21日
業種 化学
事業内容 洗剤トイレタリー化粧品食料品生理用品
代表者 取締役会長 後藤卓也
代表取締役社長 尾崎元規
資本金 854億2400万円
売上高 単体 6,886億円(2006年3月期)
連結 9,712億円(2006年3月期)
総資産
従業員数 5,652名(連結対象会社合計 29,908人)(2006年4月1日現在)
決算期
主要株主
主要子会社 カネボウ化粧品 - 100%花王カスタマーマーケティング(株) - 100%
関係する人物 常盤文克
外部リンク www.kao.co.jp
特記事項:フジテレビジョンの筆頭スポンサー
花王本社(東京都中央区)

花王株式会社(かおうかぶしきかいしゃ、英名:Kao Corporation)は、家庭用や業務用の洗剤トイレタリー用品、化粧品を製造し洗剤、トイレタリー国内首位、化粧品2位(子会社含め)とする大手化学メーカー。東京証券取引所第1部上場、国内外に多くの工場や販売拠点をもつ。世界一を独占する可能性が高かったが、後述の騒動によりこの野望は悉く打ち砕かれた。

概要

マーケティングに力を入れ、数多くの部門でトップシェアを誇る。日本を代表する日用品メーカー。洗濯用洗剤のシェアは圧倒的。また、最近では独自商品として体に脂肪がつきにくいダイエット油「エコナ」や体脂肪をエネルギーとして燃やす飲料「ヘルシア」といった健康食品を販売し、高い収益力を誇っている。競合企業には、「ライオン」「P&G」「ユニリーバ・ジャパン」がある。

かつてはフロッピーディスクDATテープなどの磁気メディア事業にも進出したが、様々な経営判断により撤退した。また、トイレタリー商品の通信販売事業「花王セレクトショップ・はっぴぃ工房」を、主要ローカルテレビ局やインターネットなどで広告展開をしていたが、それも2005年3月で終了となった。

なお、化粧品はSOFINA(ソフィーナ)est(エスト)というブランドを持っており、主にドラッグストアなど一般小売店向けに製造、販売している。シェアは資生堂カネボウ化粧品コーセーに次ぐ4位であり、また化学メーカーならではといえる、原料から自社で製造する技術は他社に真似出来ないものである。その化粧品事業強化のため、経営再建中だったカネボウの化粧品事業(カネボウ化粧品)の買収を模索したが、条件が折り合わず断念した。しかし、2005年12月に投資会社と共に花王連合を組み、買収を再開して成功。2006年1月にカネボウ化粧品を子会社化、化粧品分野のシェアも国内2位になった。

2009年10月から、CIを「自然と調和する こころ豊かな毎日を目指して」に改定すると共に、月のマークの「花王」ブランドにおいては、日本・アジアのコンシューマープロダクツ事業分野、ケミカル事業分野において、日本語表記の「花王」から、英語表記の「kao」に変更する[1](新製品については、2009年9月発売の製品より先行で英語表記の「kao」になる) 。

ブランドマーク

1890年発売の花王石鹸は当時「顔洗い」と呼んでいた化粧石鹸の高級な品質を訴求するため、発音が「顔」に通じる「花王」と命名したもの。

このとき「美と清浄のシンボル」として使われた「月のマーク」は何度か形を変えている。(右向き→右向き→左向き)現在のマークは1985年に決まったものである。

年表
  • 1890年 - : 右向きのリアルな男顔で、「花王石鹸」と吹き出していた(創業者長瀬富郎が自主的に描いていた(1948年までのマークはマイナーチェンジを繰り返していた))。
  • 1897年 - : ややマイナーチェンジ。
  • 1912年 - : 同上の吹き出しがなくなり、「叫ぶ三日月」と呼ばれていた。
  • 1925年 - : シワのある老人顔になった。
  • 1945年 - : 下弦の月はだんだん欠けていくので縁起が悪いからと左向きに変わる。
  • 1948年 - : この頃から女性顔に。現在のマークに近づく。
  • 1953年 - : 現在のマークに。
  • 1985年 - : 社名変更に伴い、「花王」の社名ロゴ(CI導入)を追加した(但し、CI導入は社名変更以前から行われていた)。

歴代キャッチフレーズ

  • ?~1983年 - : 月のマークでおなじみの花王石鹸
  • 1984年 - : 清潔な暮らしをひろげる月のマークの花王石鹸(または花王)(KTV花王名人劇場」、TBS鶴太郎と枝里子のデータブティック」のみ)。
  • 1985年~2009年9月 - :①清潔で美しく健やかな毎日をめざして。②清潔で美しく健やかな毎日をめざす。③清潔で美しく健やかに(TBS「愛の劇場」のみ)。
  • 2009年10月 - :自然と調和する こころ豊かな毎日を目指して

略歴

  • 1887年明治20年)6月 - 長瀬富郎が日本橋馬喰町に「長瀬商店」を創業(石鹸や輸入文房具などを販売)
  • 1923年大正12年) - 「吾嬬町工場」(現在の東京工場)操業開始、石鹸の生産に乗り出す
  • 1925年(大正14年) - 「花王石鹸株式会社長瀬商会」設立
  • 1935年昭和10年) - 吾嬬町工場を独立させ「大日本油脂株式会社」を設立
  • 1940年(昭和15年) - 株式会社鉄興社(現・東ソー)との折半出資で「日本有機株式会社」設立
  • 1946年(昭和21年) - 「花王石鹸株式会社長瀬商会」が「株式会社花王」に改称。
  • 1949年(昭和24年) - 日本有機が旧・「花王石鹸株式会社」に社名変更。一方、花王と大日本油脂が合併し「花王油脂株式会社」となる
  • 1954年(昭和29年) - 花王石鹸と花王油脂が合併し、新・「花王石鹸株式会社」となる
  • 1968年(昭和43年) - ドイツのバイヤスドルフ社との提携により「ニベア花王株式会社」を設立
  • 1976年(昭和51年) - 日本コルゲートパルモリーブとの合弁で「花王コルゲートオーラルプロダクツ株式会社」を設立。翌1977年より花王のオーラルケア品の販売を開始(社名変更の1985年まで)
  • 戦後、石鹸・シャンプー・家庭用洗剤だけでなく住宅用洗剤(マイペット)・食器用洗剤(ファミリー)・歯磨き(ガードハロー、クリアクリーン)・デオドラント(エイトフォー)・ヘアスタイル(ケープ、リーゼ)・生理用品(ロリエ)・洗顔料(ビオレ)・化粧品(ソフィーナ)・入浴剤(バブ、エモリカ)・おむつ(メリーズ、リリーフ)・ヘアカラー(ブローネ)・食品(エコナ、ヘルシア)・育毛剤(サクセス)など事業の多角化を進める(カッコ内の商品は現在の主力商品を表す)
  • 1985年(昭和60年) - 社名を「花王株式会社」に変更
  • 2009年10月 - : 新CI導入に伴い、「月のマーク」は現行のまま「花王」のロゴを「kao」に変更(石鹸に使用している「kao」ロゴとは異なる)。

事業場

工場

研究所

関係会社

国内

主な商品

宣伝活動

テレビ番組での提供クレジットの際の「清潔で 美しく すこやかな毎日を目指す、花王の提供でお送りします(しました)」というキャッチコピー(提供アナウンス)は有名である(かつてのテレビでのアナウンスは「月のマークでお馴染みの、花王がお送りします(しました)」となっていた)。

社名が花王石鹸から花王に変更されてからは、一社提供の場合に白バックに当社のコーポレートカラーのライトグリーンのフォントでCIマークを大写しにし、右下に提供の文字を入れ、アナウンスも全番組共通で女性声優(氏名不明)が担当した提供クレジットを放送していた。かつては複数の番組で放送され、その後は「発掘!あるある大事典II」のみの放送となったが(提供終了時は「清潔で 美しく すこやかに、花王の提供でお送りしました」と言った)、2007年1月22日に、同番組の捏造問題によりスポンサーを降板した為、この提供クレジット廃止となった。

  • テレビ東京の「ぴかぴかマンボ」では似たような提供クレジットが放送されている。違いは、白と動く水玉のようなバックになっており、提供の文字が入っていない。現在は女性アナウンスであるが、以前は男性アナウンスだったことも大きな違いであった。
  • TBS系金曜23:00枠(現:「恋するハニカミ!」)の場合は、一社提供であっても開始当初からTBS独自の提供クレジットとなっている。
  • フジテレビ系日曜21:00枠では前述の理由で「メントレG」ではスポンサーにつかなかった。その後2008年10月19日から放送開始した「エチカの鏡〜ココロにキクTV〜(フジテレビ製作)」で約1年9ヶ月ぶりにフジテレビ系日曜21:00枠での一社提供スポンサーに復帰した。ただし提供クレジットは、同番組独自のオリジナルのものである。ただ、2009年10月18日放送分以降は、花王を筆頭にした複数社提供となる。

また、ぴかぴかマンボで似たような提供クレジット(白と動く水玉のようなバックになっていることと、提供の文字が入っていないことと、アナウンスが男性であることが違う)が放送されている。同じ一社提供のTBS系金曜23:00枠「恋するハニカミ!」の提供クレジットは通常の白文字表示である。

また、CM提供が1分以下の枠で番組を提供する場合は先述のクレジットコピーを省略したり、さらにはクレジットテロップの月のマークのフォントをやや小さくしてしまう(花王の文字と同サイズ。フジテレビのカスペ金曜プレステージなど一部番組では90秒提供であってもこのサイズで表示したり、またテレビ朝日木曜ドラマやTBSさんまのスーパーからくりテレビでは1分枠ながら、月のマークが90秒提供と同じく大きく出たことがあった)こともある他、一部テレビ番組では提供クレジットを表示しないこともある。 ちなみに、日用品メーカーの中ではスポンサーとして扱う番組はゴールデン・プライムタイムに至っては積極的であり、オリンピック関連や、ワールドカップサッカー関連のスポンサーになることが多いが、前記2つの応援スポンサーになったことがない。 提供番組のテレビCMにおいては、以前は当社関連会社のCMも放送されていた。近年の提供番組は花王製品のCMのみに統一されている。

  • 長年、ニベア花王は花王一社提供枠でCMを放送していたが、近年は放送しておらず、現在はスポットCMでの放送が中心となっている。同社の提供番組は日本テレビの水曜ドラマで「NIVEA」名義の提供クレジットで独立し、そちらに移行している。
  • かつて存在したノバルティス花王のCMも花王一社提供枠で放送していた時期があった。
  • 子会社となったカネボウ化粧品のCMは、今のところ花王名義の提供枠では放送されていない。

現在もそうであるかは不明であるが、日本の企業で最もテレビCMに広告費を費やす企業でもあった。

主なスポンサー番組

現在の提供番組

過去の提供番組

CM出演者(カネボウ化粧品ニベア花王ソフィーナは該当項目参照)

現在

過去

など。

不祥事

花王本社は周知の通り、山ほど内部に問題を抱えてはいるものの、たまに露呈したとしても、電通を既に抱きかかえにしている為、各マスメディアは、たとえ不祥事があっても、隅に極めて小さく乗せる程度である。

マスコミ対応としては、あまりに軽薄なやり方である。

また、これではマスコミなど無いに等しい。

エコナ

ジアシルグリセロール

平成15年度に厚生労働省が行った厚生労働科学特別研究において、ジアシルグリセロールを与えた雄の遺伝子組み換えラット(癌が発生しやすいよう、遺伝子の組み換えがなされている)の舌に発がんプロモーション作用が示唆された。なお、雌の遺伝子組み換えラット及び遺伝子組み替えを行っていないラットでは、発がんプロモーション作用は認められなかった。食品安全委員会は、厚生労働省から依頼を受け、食品健康影響評価の追加試験を行っている。

厚生労働省では、特定保健用食品の許可にあたっての安全性の審査は妥当であり、健康上の問題はないとしている [2]

その後、食品安全委員会の調査会で発がんプロモーション作用について審議が進められている。高濃度での試験において皮膚に対するプロモーション作用は認められるが、「適切に摂取される限りにおいては、安全性に問題ないと判断した」との中間結論の方向が2009年2月に出された[3]。しかし、それぞれの実験報告の中で「安全」あるいはその根拠が薄く、安全であると結論する根拠は見あたらないとのコメントも提出されており、中間とりまとめ文書は最終化にいたっていない。

グリシドール脂肪酸エステル

また、2009年7月6日に厚生労働省から、体内で発がん性物質に変わる懸念が指摘されているグリシドール脂肪酸エステルがエコナに高濃度で含まれることが報告され、エコナの発がん性を中心に引き続き安全性の審議が行われている。

グリシドール脂肪酸エステルの毒性や体内動態等について明確ではないが、エコナ摂取時、体内吸収されるグリシドール脂肪酸エステルが、すべて発がん性物質グリシドールGlycidol、2,3-エポキシ-1-プロパノール)に変換されると仮定すると、健康上の危惧が無いとは言えない結果が専門委員から提出された。すなわち、グリシドールについて健康上の危惧が無いと考えられるmargin of exposure(MoE)値は動物実験の結果から10,000であるが、エコナのMoE値は約250程度であり、健康上の危惧が無いと考えられるMoE値から約40倍の隔たりがあり数倍の誤差の可能性を見込んでも、食品安全委員会としてはDAG油を主たる油脂として日々摂取する国民においては、健康上の危惧が存在しないとはいえない、との指摘である[4]。2009年12月現在、厚生労働省がグリシドール脂肪酸エステルの毒性などを検討している[5]

2009年9月11日、消費者団体の主婦連合会が消費者庁、厚生労働省、花王に対し、エコナの特定保健用食品としての認可取消しや、安全性が確保されるまで一時的に販売を停止するよう求める要望書の提出を行った[6]

花王ではこのような動きと、グリシドール脂肪酸エステルの安全性に対する懸念や不安を持つ声が一部の消費者からも挙がっていることを受け、同年9月16日、グリシドール脂肪酸エステルが一般食用油と同等レベルに低減されるまでの当分の間、「エコナ」全商品並びにジアシルグリセロールを含有するドックフード「ヘルスラボ」全商品の一時販売自粛並びに出荷停止を決定した[7]。同社は同年11月上旬を目処にグリシドール脂肪酸エステルの低減目標値までの引き下げを達成し、2010年2月の販売再開を目指すと広報を通じ表明した[8]

販売自粛後の動き

販売停止の発表を受け、花王には2009年9月17日までに2000件を超える問い合わせが殺到[9]

2009年9月25日主婦連合会を初めとした消費者団体が特定保健用食品の許可取り消しを求めて緊急集会を開催、同集会に花王側も参加し、販売休止は商品を改良するための一時的な措置であると従来の主張を繰り返す[10]

2009年9月29日消費者担当大臣福島瑞穂が政務官泉健太を代表としたグループ「食品SOS対応プロジェクト」で対応することを発表。特定保健用食品認定の取り消しも含めた対応を1週間でまとめる考えを示し[11]、同年10月6日、消費者庁の対策チームが花王幹部より聞き取り調査を実施[12]

消費者庁の対応策がまとまる予定だった2009年10月8日、花王が消費者庁に特定保健用食品の許可の失効届を提出。[13][14]

フジテレビスポンサー抗議デモ

「偏向報道をするフジテレビを支援(スポンサー料など)する花王も同罪」や「偏向報道するフジテレビへのスポンサーは止めるべき」などの考えから、花王への抗議活動も起きている。

9月16日 - 東京の花王本社前で抗議活動が行われ、1200人(主催者・9.16花王抗議デモ実行委員会発表)が参加。[15]テンプレート:信頼性要検証デモ参加者には女性も多く、尚且つネット視聴者は10万人を超えたという[16][17]

10月25日、花王の尾崎社長は日本経済新聞の取材に対し、不買運動について「影響は一切ない。基本的に業績に影響が出るような問題ではないと認識している」と話した[18]

脚注

  1. 花王 エコロジーを経営の根幹に据え、新CI(コーポレート・アイデンティティ)と環境宣言を発表 花王 ニュースリリース 2009年6月17日閲覧
  2. 厚生労働省:高濃度にジアシルグリセロール (DAG) を含む食品の食品健康影響評価依頼に係るQ&A
  3. 食品安全委員会新開発食品(第57回)・添加物(第68回)合同専門調査会
  4. [1]
  5. [2]
  6. (2009-09-12) 消費者庁に「エコナ問題」めぐり初の要望書=主婦連合会 ニッポン消費者新聞 [ arch. ] 2009-10-07
  7. エコナ関連製品の一時販売自粛について 花王株式会社 ニュースリリース 2009年9月16日
  8. (2009-09-16) 花王、エコナ関連製品の一時販売を自粛 ロイター [ arch. ] 2009-10-07
  9. (2009-09-18) 花王:「エコナ」販売停止 花王に電話2000件超 毎日新聞 [ arch. ] 2009-10-07
  10. (2009-09-25) エコナの特定保健用食品許可取り消しを、消費者団体が集会 YOMIURI ONLINE 読売新聞社 [ arch. ] 2009-10-07
  11. (2009-09-29) 花王:「エコナ」販売停止 消費者相「1週間で対応」 毎日新聞 [ arch. ] 2009-10-07
  12. (2009-10-07) 消費者庁、エコナ問題で花王から聞き取り YOMIURI ONLINE 日本テレビ [ arch. ] 2009-10-07
  13. (2009-10-08) 花王、食用油「エコナ」のトクホ返上 YOMIURI ONLINE 読売新聞社 [ arch. ] 2009-10-08
  14. (2009-10-08) 花王、エコナ関連製品で特定保健用食品の許可失効届け提出へ Reuters ロイター [ arch. ] 2009-10-08
  15. (2011-09-16) 東ドイツはピクニック。日本は「お台場おさんぽ」から - ガジェット通信 日本語 ガジェット通信 2011-09-16 [ arch. ] 2011-10-18
  16. (2011-09-16) 【速報】フジテレビの偏向報道に反対するデモ、スポンサー『花王』にも及ぶ【デモ1200名+ネット中継10万視聴】 日本語 ガジェット通信 2011-09-16 [ arch. ] 2011-10-18
  17. やまと新聞 平成23年(2011年)9月16日
  18. 花王社長、タイ洪水の業績への影響「経過見て判断」『日本経済新聞』2011年10月25日

外部リンク


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