アドバスターズ

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アドバスターズ

  • カナダで発行されているメッセージ色の強い雑誌(季刊誌)(以下、同誌)
  • 前述の雑誌を発行しているアドバスターズ・メディア財団[1](以下、同財団)

この言葉は、「商業広告(ad)を破壊する者(busters)」に由来している。

アドバスターズ誌[編集]

同誌は、さまざまな「活動家」向けのもので、記事の大半は社会問題あるいは政治問題を扱っており、反消費社会、反資本主義などもテーマとしている。表紙には「心の環境問題ジャーナル」(Journal of the Mental Environment)と明記されており、広告やメディア、消費主義や巨大エンタティンメント産業、政治的プロパガンダが、ひとびとの心や価値観、ひいては文化全体に与える影響を批判するというスタンスに立脚している。批評誌ではあるが、ほぼ全ページに過激なグラフィックスを多用し、メッセージ性を高めている。2006年6月現在、欧米~アジアの英語圏で、約12万部の発行部数を誇っている。これは特定のスポンサーを持たないオルタナティブな媒体としては異例なことである。定期購読者は全体の約20%で、残りはニューススタンド等で販売されている。

アドバスターズ誌の定期購読者数
(主要地域別,2006年6月現在)
国・地域名発行部数
アメリカ10,000部
カナダ4,000部
欧州1,500部
豪州・ニュージーランド400部
日本60部

アドバスターズ・メディア財団[編集]

同財団は、同誌の発行の他にも、さまざまなムーブメント(キャンペーンともいわれる)を推進している。同財団は非営利であり、同誌の購読料でなりたっている。カナダ以外の国でも各国の姉妹組織と提携をしており、フランスでは、[2]、ノルウェーでは、[3]、スウェーデンでは[4]。日本にも[5]が存在している。

発行者[編集]

同財団の創始者はカレ・ラースンen:Kalle Lasn)である。同氏は同誌の発行者でもある。

ムーブメント[編集]

同財団が推進しているムーブメントは多数あるが、そのうちのいくつかを下記に示す。これらはアドバスターズのオリジナルな着想のものもあれば、シンパが提唱したものを支援しているもの、全く別の組織が推進している運動をサポートしているものもある。

  • 無買デー(あるいは無買日)(en:Buy Nothing Day
  • TVをつけない一週間 (en:Tv turnoff week
  • Black Spot Campaign (反ブランド・キャンペーン。ブランドロゴの代わりに黒い●が入っている商品の企画と販売)
  • メディアカルタ (私企業が独占する「公共」電波に、真の「公共」性を回復させようとする試み。アドバスターズのキャンペーン・スポットの放映を拒否した米加の放送局に対し、言論の自由をタテに訴訟を起こしている)
  • 真のコスト経済(いわゆるエコ経済学)
  • No Car Day
  • クリティカル・マス(自転車によるデモ行進で、クルマから道路を取り戻そうとするキャンペーン)
  • ファースト・シングス・ファースト (en:First things First 2000 Manifesto)

カルチャー・ジャミング[編集]

これらすべてのムーブメントを包含する概念として、カレ・ラースンは「カルチャー・ジャミング」(en:Culture Jamming)という呼称を援用している。また、同氏の主張を書籍にまとめたものとして、「Culture JAM: The Uncooling of America」ISBN 0688156568(邦訳:「さよなら、消費社会--カルチャー・ジャマーの挑戦」ISBN 4272330462)がある。

外部リンク[編集]

  1. Adbusters Media Fundation
  2. L'association Resistance a l'Aggression Publicitaire
  3. Adbusters Norge
  4. Adbusters Sverige
  5. 提携関係にあるWEBサイト
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