菅谷クリニック

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横浜・診療報酬不正請求:「菅谷クリニック」詐取判決、地裁「氷山の一角」 / 神奈川

【毎日新聞 2009年9月25日】 http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090925ddlk14040250000c.html

 ◇民事訴訟原告女性ら「医師免許はく奪して」

 「不正・不当な診療報酬請求が常態化していたことがうかがわれる」。旧厚生省OBの医師による 診療報酬不正請求事件は“氷山の一角”にすぎないと横浜地裁判決は指摘した。24日、詐欺罪で 懲役2年の実刑判決を受けた美容外科「菅谷クリニック」(サニークリニックに改称)の医療法人理事長、 菅谷良男被告(59)。詐欺以外にも被告に対しては、医療ミスを訴える元患者の女性らが少なくとも 5件の民事訴訟を提訴しており、女性らは「医師免許をはく奪してほしい」と怒りを新たにしている。

 「今も忘れることができない。許せない」

 鼻の整形手術を04年にクリニックで受けた女性は憤りを隠さない。当日から鼻は腫れ上がり原形を とどめなくなった。頼んでいない唇の手術もされて、今も口にしびれが残る。ほくろ除去は「腫瘍」 として診療報酬を請求されていた。捜査関係者によると、自殺した元患者もいるという。約15人の 「被害者の会」は、菅谷被告の医師免許はく奪を求め来週にも、厚生労働省に意見書を出す方針だ。

 ピーク時には東京都内も含め6院を展開し、年間売り上げは30億円を超えた菅谷クリニック。判決は チェック機関だった県社会保険事務局に対しても「監査体制が有効に機能していれば、被害も拡大せず、 ここまで規範意識を低下させなかったのでは」と指摘した。案件を引き継いだ関東信越厚生局医療指導課 の遠山明広課長は「診療報酬請求は膨大な数に上り、限られた情報で全件を調査するのは難しい」と反論した。

 吉田勝栄裁判官は判決で「入れ墨除去のためレーザー照射しただけなのに、偽って診療報酬を請求した」 と認定。弁護側の「請求は適法」との無罪主張に対し、「同じ医療行為で自費診療の支払いを受けながら、 診療報酬請求する考え自体、理解に苦しむ。二重請求にほかならない」と一蹴(いっしゅう)した。一方、 即日控訴した菅谷被告の弁護人は「診療報酬請求の解釈を厚労省が明確にすべきだ」とコメントした。

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